地味ですが、いつか役立ちます。
クリスマスのプレゼント然り、年末といえば1年で最も買物がはかどる時期。愛する家族や友人たちには、思いやり溢れるお役立ちガジェットなんかも良いかもしれません。
ですが米Gizmodoのミニガス記者は、「そんなの一昔も二昔も前の話だ」とブッた斬り、「モバイルバッテリーをプレゼントすべき」と提唱しています。
貰う人の反応
受け取る側は「Google Home Mini」などを期待していただろうに、包みを開けたら出てくるのはリチウムかマンガンが収められたプラスチックの箱。彼らは「あぁ……ありがとう」と困惑した感謝を述べることでしょう。きっと彼らは「モバイルバッテリーが欲しい」とも「ほしくない」とも言っていないはずです。加えてこんなもの貰って嬉しいアイテムNo.1でもないはずですよね。
きっと新しいドローンだったら、中流階級の家族がクリスマスに貰って「おー凄い!」って思ってくれることでしょう。でもドローンは墜落するし激突したら壊れます。最悪の場合、使われないまま時が経ってゆき、リサイクルにでも回されるかもしれません。
人は忘れる生き物です。流行にも左右されます。それに電気で動く製品は、好かれようと嫌われようと電力で動いています。だからこそ、パワーの源であり、使い勝手の良いモバイルバッテリーなのです。
種類も値段もいろいろ
それらは何百もの無名な業者によって作られ、何十ものサイズと容量が取り揃えられています。どれも同じなので、どれが良いかオススメすることも出来ないくらい。
でも単なる電池なので、アナタの生活を監視することもなく、音声アシスタントが勘違いすることもなく、業者が個人情報を抜き取ったり流出させることもありません。それに最も重要なことに、クリスマス当日の朝イチでも、地元の家電量販店で売り切れているリスクはゼロ! 数千円か1万円程度で、包装してもらえばもうカンペキなクリスマス・プレゼントになっちゃうのです。
効果はあとでわかる
しかしこの一見すると不要極まりなさそうなギフトが、いかに彼らの役に立ったかは数カ月待つ必要があります。
彼らはいずれ、深夜の高速道路やド田舎でガス欠になったり、停電になったり飛行機のフライトが遅延して、携帯電話の充電が切れかかるピンチに陥ります。そんなときに命を救うのが、年末にあげたあのモバイルバッテリーになるのです。
きっと彼らはアナタから貰ったものだってことなんて、とっくの昔に忘れているでしょう。でもアナタがモバイルバッテリーを送ったのは、正しいことだったのです。
台湾のポケモンGOおじいちゃんだったら、きっと涙を流して喜ぶと思います。皆さんが貰ったらどう感じるでしょうか?