爪にも服にも貼れる。紫外線の量を検知する小型ウェアラブル・ボタンが開発中

  • author 岡本玄介
爪にも服にも貼れる。紫外線の量を検知する小型ウェアラブル・ボタンが開発中
Image: Science Magazine/YouTube

目に見えない紫外線と、ボタンの掛け違いをなくします。

1998年に母子手帳から消えたという、日光浴の項目。以降は外気浴が推奨されていますが、太陽が少なすぎるとビタミンDの欠乏に繋がり、睡眠を妨げることになる反面……多過ぎても日焼けや皮膚ガンの発症リスクが高くなります。

紫外線はもの凄く身近な存在なのに、付き合い方が難しいんですよね。

じゃぁどうやって測れば?

紫外線量を測定するには、普通ならマッチ箱程のサイズで、電池が水に弱い線量計を使います。しかし、これらは高価で、ストラップやクリップで衣服に固定しなければならず、ビーチで一日使うにはちょっとうジャマっけなんです。

そこで研究者らによって開発されているのが、「ミニ線量計」。Science Magazineによると、本体はボタン程度の小ささなので、工夫次第で肌や衣服に装着できるだけでなく、電池を不要とするので濡れてもOK!

Video: Science Magazine/YouTube

メカニズムは?

電池を不要としているのは、光を検出する半導体フォトダイオードのおかげです。この半導体が光を電気に変換するだけでなく、肌の温度も計測してくれるというのです。

爪に貼っても良し、指輪にしても良し、チョーカーやブレスレット型もオシャレですね。小型のアンテナが搭載されていて、スマートフォンに無線で測定値を送信し、紫外線の強さがひと目でわかるようになるのはイマドキですね。

開発にあたって、ボランティアが身体のアチコチに装着しながら、さらには従来型と併用し4日間にわたってハイキングや水泳などのさまざまな野外活動でテストしたとのこと。その結果は、従来型と遜色ない機能が確認され、身体の部位ごとに線量を比較することもできたのでした。

身近なアイテムになるかも

開発者はアウトドアで一般人が使うこと以外にも、たとえば黄疸を持つ早産児にブルーライト治療を施すときや、溶接工に使うなど、多岐に渡る用途を考えているとのことでした。

ちなみに母子手帳から日光浴が消えたのは、オゾン層の破壊が原因のひとつでした。今後オゾン層は2060年に完治するので、未来の赤ちゃんたちはこのボタン付きの服を着て、暖かな陽射しを浴びているかもしれませんね。

Source: YouTube via Science Magazine via Science Translational Medicine