「明日は雪を降らせます」天気を操る「人工降雨」の奥深い世界

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  • author 渡邊徹則
「明日は雪を降らせます」天気を操る「人工降雨」の奥深い世界
Photo: Shutterstock

人類はついに、雨乞いを超えた。

広範囲に被害をもたらす豪雨や、交通網を一発で麻痺させる大雪。さいきん、極端な大雨/大雪がニュースになることが増えたように思います。

生活にもっとも重要といってよい「」の源となる、雨・雪を安定して降らせるための最新研究が、IBMのWebメディアMugendai(無限大)で紹介されていました。人の力で雨を降らせる、その名も「人工降雨」の正体とは。

人為的に雨を降らせるって、一体どうやるの?

インタビューに登場していたのは、気象庁世界気象機関(WMO)などで活躍する名古屋大学特任教授の村上正隆さん。低コストでほぼ期待通りの研究結果を出す、結果にコミットする天気のプロです。

実は水不足は世界的な課題となっており、国連が「2025年までに全世界の人口の3分の2が水不足の危機に陥る」と警告しているほど。村上さんもインタビュー内で「国家間で水の奪い合いが起こるかもしれない」と指摘するなど、その実情は深刻です。

「明日の天気は雨、を降らせます」天気を操る「人工降雨」の奥深い世界
Image: Mugendai(無限大)

それでは「人工的に雨を降らせる」とは、一体どのように行うものなのでしょうか。村上さんは、そのやり方について詳しく解説してくれています。

具体的には、ずばり「雲に対して特定の物質を散布」するという方法。例えば0℃以下の雲に対してはドライアイスヨウ化銀、0℃以上の雲には塩化ナトリウム塩化カルシウム塩化カリウムといった成分の粒子を撒くことで、雲の水分が大粒となり雨になって落下するという仕組みだそうです。

世界中で盛んな人工降雨研究。日本の実態は

人工降雨の歴史は意外と古く、第二次大戦後から研究が始まっています。雨季と乾季の差が激しく農業が安定しないタイ、農作物や建物にダメージを与える雹(ひょう)の問題を抱えるアメリカ、それにそもそも水が少ない中近東アフリカなどで特に盛んだそうで、今ではおよそ50カ国におよぶとのこと。

2018年3月には、中国がチベット高原で史上最大の「人工降雨」システムを建設中というニュースが流れ、アメリカではハリケーンや台風の制御といった方向での研究も進められているそう。

「明日の天気は雨、を降らせます」天気を操る「人工降雨」の奥深い世界
Image: Mugendai(無限大)

そうなるとやはり気になるのは日本の現状ですが、実は新潟・群馬県境の地域は人工降雨にとって最適な「山岳性雲」が頻繁に発生する地方だそうで、世界でも屈指の好適地とのこと。

否が応でも今後が期待されるわけですが、村上さんいわく国内では人工降雨研究がなかなか進められない事情があるとか…。気になるその理由や、ここ最近の温暖化との関係性などは、Mugendai(無限大)より続きをお楽しみください。

Source: Mugendai(無限大)

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