MacBookっぽさからの脱出。Razer Blade Stealthハンズオン

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MacBookっぽさからの脱出。Razer Blade Stealthハンズオン
Photo: Alex Cranz (Gizmodo)

ゲーマーじゃなくても、買ってね。

ゲーム用PCや周辺機器で知られるRazerによるBlade Stealthシリーズ。MacBookのようなスタイルで、でもWindowsという「たしかにそのニーズあるよね」というニッチを攻めているわけですが、新モデルがリリースされました。今回はそこかしこにWindows機からのインスピレーションを感じさせられる仕上がりとなっているようです。米GizmodoのAlex Cranz記者がレビューをしています。


Razer Blade Stealthはなかなか絶妙なポジショニングをキープしている13インチ・ラップトップです。決してベストなラップトップでも、最悪なラップトップでもなく、WindowsなんだけどMac風のスタイリッシュなデザインが欲しいというユーザーを満足させてくれるプロダクトになっています。しかし今回の最新版ではAppleっぽさの追求から少し遠ざかり、Windowsの世界へと近づいています。その結果生まれたのは、なかなか見た目がシャープなラップトップ。

いや、シャープと言いましたが本当に文字通り鋭いんです。カーブのかかったボディは無くなり、今回のStealthは直線と鋭いエッジがデザインに溢れています。Surface Laptopを思わせるデザインとも言えます。Surface Laptopと比べるとStealthはもう少しブロックのようで、分厚いですが、これはパワフルな性能を備えているから。そしてDell XPS 13のように、ベゼルも細くなっています。その厚みは両サイドに4.9ミリのみ。新しいStealthはこれまでで最も薄く小さいサイズとなります。Razerによるとベゼル部は前モデルと比べても60%も細くなっており、プロダクト全体も小さくなっているとのこと。

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Photo: Alex Cranz (Gizmodo)
パッと見て、丸みが取れたのが分かります。

見た目は唸ってしまうくらいスタイリッシュなラップトップとなっています。Razerと言えばゲーミング用PCやデバイスで有名なわけですが、Razer Blade Stealthはゲーミング用ラップトップではないと強調しているんです。Stealthはあくまでもスタンダードな質のいいラップトップだと。Razerのよく知られている黒とネオングリーンという色テーマも今回は廃止されています。Razerデバイスと言うと大きなロゴがついているイメージで、カフェや図書館で開くと「我輩はゲーマーです」と宣言しているのと同じでしたが、今回のStealthのロゴはより目立たない黒ケースに黒色という仕上がりになっています。それによって「分かる奴には分かる」ゲーマー印としても機能する上に、単純に見た目がかっこよくなっています。

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Photo: Alex Cranz (Gizmodo)
たしかに小さくなっています。

デバイスを開くと、ゲーマー向けの美的感覚が確認できます。カスタマイズ可能なバックライトがついたキーボードがそのメインとなっています。前バージョンのStealthはキー1つ1つのライトをカスタマイズできたのですが、今回はキーボード全体でしかカスタマイズすることができなくなりました。これは53.1WHrのバッテリーで13時間というバッテリー寿命をキープするための省電力設計とのことです。

Razerはキーの押しごこちも変更しています。キー内部のスイッチはゴムのドーム上のスイッチとなっており、押すのに63gの力が必要です。これは前バージョンのStealthはもちろん、他のラップトップと比べても固めとなっています。私が少し使ってみた感覚だと使い心地は悪くはありませんでした。しかし現状マーケットに出ているラップトップが持つキースイッチの中では最も良いLenovo Thinkpad X1 Carbonほどの使い心地の良さではありません。

Razer Blade Stealthには複数のバージョンがリリースされます。これはゲーマーも非ゲーマーも両方のニーズを満たすためだと考えられます。

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Photo: Alex Cranz (Gizmodo)

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Photo: Alex Cranz (Gizmodo)


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Photo: Alex Cranz (Gizmodo)


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Photo: Alex Cranz (Gizmodo)


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Photo: Alex Cranz (Gizmodo)


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Photo: Alex Cranz (Gizmodo)


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Photo: Alex Cranz (Gizmodo)


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Photo: Alex Cranz (Gizmodo)


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Photo: Alex Cranz (Gizmodo)


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Photo: Alex Cranz (Gizmodo)



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Photo: Alex Cranz (Gizmodo)


最も安いバージョンでも小売り価格が1,400ドル(約15万7235円)となかなか高い値段設定。ディスプレイは1080p、RAM 8GB,SSDストレージが256GB、そしてCPUがクアッドコアの i7-8565Uです。

その上のバージョンが1,600ドル(約17万9716円)でRAMが16GBになり、Nvidia MX150 4GB GPUも搭載。13インチのラップトップでそれなりのグラフィック処理ができるというのはなかなか珍しいものです。(Huawei MateBook Pro Xが愛される理由の1つもそれです)。これによってDell XPS 13やHP Spectreといった競合との差別化がされています。もちろん、最高画質でFar Cry 5をプレイすることはできませんが、60FPSでのOverwatchやFortniteをプレイするには十分でしょう。

そして最も上級モデルは価格が1,800ドル(約20万2189円)。ストレージが512GBにアップグレードされ、4Kディスプレイとなります。このディスプレイでバッテリー寿命がどう変わってくるのか、Razerからは情報がもらえませんでしたが、おそらく1400ドルのモデルの13時間よりも短くなると考えていいでしょう。

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Photo: Alex Cranz (Gizmodo)
2つの解像度のモデルは両方、工場で個別にキャリブレーションが行なわれているとのこと。ということはApple製品と同じ精度が期待できます。

Razer Blade Stealthはウェブサイト上で購入が可能です。今月末のレビューではバッテリー寿命やパフォーマンスについてより詳しくお伝えできるかと思います。

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