ソユーズで見つかった小さな穴は「内側」から開けられた。じゃあ、一体誰が…?

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  • author Ryan F. Mandelbaum - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
ソユーズで見つかった小さな穴は「内側」から開けられた。じゃあ、一体誰が…?
Image: NASA

ノンフィクション・宇宙ミステリーです。

Associated Press Newsは、国際宇宙ステーション(ISS)にいるSergei Prokopyev宇宙飛行士の話をもとに、「ISSに合体しているソユーズ・カプセルに空いていた不思議な穴は、内側から開けられていた」と伝えています。

このソユーズ謎の穴事件は、発見時に穴を親指で塞いだという話題で、記憶に新しいかと思います。

国際宇宙ステーションにあいた穴、宇宙飛行士が親指でふさいでその場をしのぐ

ベストじゃないけどグッドな処置でした。国際宇宙ステーション(以下、ISS)で、壁に穴が空いて空気がもれだすという事態が発生しました。CNETいわく...

https://www.gizmodo.jp/2018/09/iss-hole-oops.html

見つかったのは8月

科学者たちは、今年の8月29日にISSから圧力が漏れていることに気付きました。そして彼らは、その発生源がソユーズに開いた2mmの穴であると判断し、親指で塞ぎ、早急にエポキシ(熱で硬化する樹脂)で埋めたのでした。そのときNASAは、「宇宙飛行士が危険にさらされることは決してない」と報告していました。

結局この穴はドリルの跡で、意図的な破壊工作もウワサされていますが……今のところ、製造プロセス中に地球上で発生した説が最も有力で、名指しで断罪を求めるようなことはしないことにしました。

ロシア国営通信社のRIA Novostiによりますと、ロシア連邦副首相のユーリイ・ボリソフは、自国ロシア(ソユーズ開発の国)と米国の宇宙飛行士たちの評判を落とすような発言を激しく否定している、と報じています。

飛行士の仕業ではないだろう

12月11日には、Sergei Prokopyevと同僚のオレグ・コノネンコ宇宙飛行士が、宇宙遊泳をしながら、その「前例のない」穴を外側から調査。ISS外で断熱材とカプセルを保護する隕石シールドを一時的に取り外す、という複雑な作業を行ない、調査に当たりました。しかし、現時点で詳細はほとんど発表されておらず、穴が開いたのが地球なのか宇宙なのかも不明なままです。

ノース・ダコタ大学の宇宙研究学部にて、船外活動と宇宙服設計のPablo De Leon教授は、9月の時点で「微小重力下で宇宙にそのような穴を開けることは、非常に困難だろう」と語りました。プロコピエフ宇宙飛行士は、どの時点で開いたのかは、今後の調査で判明するだろうと話しています。ですが「ISSの宇宙飛行士が開けたものではないだろう」との見解を示しています。

現在はあまり進捗が見られませんが、今後も調査が続きます。このミステリーについて続報を待つとしましょう。

Source: Associated Press, NASA, РИА Новости

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