魅力的なカメラは、僕らを置いて先に進んで行ってしまう。
デジタルカメラの高画素化により、写真一枚のデータ容量はどんどん増え続けています。2〜3MBの写真データに満足していた時代はもはや過去のもの。今では一枚のファイルサイズが40MBを超えることも珍しくありません。
旅行先などで1日撮影していたら、あっという間にSDカードがいっぱいになってしまうことも。
「カメラの高画素化って本当に必要?」そんな議論がたびたび起こってきたデジタルカメラ業界。あえて画素数を増やさないアプローチも生まれてきてはいますが、やはり高画素化こそがカメラの進化の主流と言って間違いありません。
高画素機のメリットは何もポスターのような大判印刷をしなくとも十分に感じられるものです。等倍表示しなくとも精細感は抜群だし、Webやインスタグラムで使う分には50mm単焦点レンズで撮影した写真から200mmレンズ程度のクロップをしても問題ありません。高解像度写真は言ってみれば「後からズームできる」ようなものなのです。
でも、最近、僕は高解像度カメラを手放してしまいました。その理由は様々ですが、ファイルサイズが大きいことによる取り回しの悪さが要因の一つです。1年間で軽く1TBを超えるデータが手元に溜まってしまうのですから…。
なんと写真データは5年間で3倍重くなっている…?
ここに2枚の写真があります。元データは写真をクリックすると確認できます。


どちらも室内で静物を撮影した写真ですが、実は元データの容量がまったく違います。
最初の写真は6.2MB、右は18.8MB。どちらもJPEG撮って出しです。
これが解像度の差です。最初の写真は5760 × 3840(約2230万画素)で、後の写真は7952 × 5304(約4240万画素)と約2倍の解像度があります。

等倍に拡大してもこのレベル。高画素カメラで街並みを撮影し拡大すると、遠くのビルの窓越しに、室内にいる人物を確認できてしまうほどです。
この2枚の写真は、1枚目はキヤノンのEOS 5D Mark III(2012年発売)、2枚目はソニーのα7RIII(2017年発売)で撮影したものです。α7RIIIは現在市販されているカメラの中でも、特に解像度が高いカメラではありますが、それでもこの5年のあいだにいかにカメラの高解像度化が進んだのかがよくわかると思います。
しかもα7RIIIで撮影した写真は、非圧縮RAWの場合はJPEGの18.8MBから85.8MBにデータ量が跳ね上がります。1枚の写真でスマホアプリかっていうレベルの容量です。
おまけに、連写性能もすごく上がっているんですよね。先ほど例に出した、α7RIIIとその前のモデルα7RII(2015年発売)を比べても、たったの2年間で連写コマ数は、2倍になっています。
高画素化と合わせて、これが1カ月、1年と積み重なると、今度はPCのストレージを圧迫します。
「データ容量問題」を解消する救世主あらわる

そこで広く使われているのが、外付けHDDでの写真管理。大容量データを安価に管理できるため、何年も前から定番のデータ運用方法です。ただ、そこにはデメリットも存在します。昨今の大容量データを扱うには、スピード不足なんですよね。多くの写真からベストショットを選ぶための閲覧も、より美しい作品に仕上げるための現像も、大容量データをスムーズに読み書きする必要があるのです。

この問題に対する一つの解が、高速な外付けSSDです。
写真よりも大容量データを扱う映像分野先行で運用が始まり、写真の世界にも広まりつつある外付けSSD。かつては非常に高価なアイテムでしたが、ここ最近は価格もこなれてきており、大容量データを比較的安価になおかつHDDとは比較にならないほどのハイスピードで扱える、良い選択肢となってきました。
サムスンの「T5」は、まさしくそんなコストパフォーマンスに優れたSSD。ハイスピードな通信速度を実現しているのが特徴で、数々のクリエイターがその仕事道具として選んでいるモデルです。

先ほどの1日分の写真を、内蔵SSDから「T5」にコピーしてみると約1分ほどでデータ転送が終わります。同じデータで、外付けHDDへコピーしてみたところ、3分以上の時間を要したので、単純計算で3倍の転送スピードです。
それもそのはず「T5」のデータ転送性能は、最大540MB/s。写真の取り込みから、閲覧、RAW現像までスピーディにこなし、PC本体のストレージの代用としても使える充実のスペックです。
そして容量は最大2TB。ライブラリの移行やバックアップといった大規模なファイル転送もこのスピードで行なえるのでストレスを感じさせません。

そんなハイスピードかつ大容量な「T5」ですが、サイズはとにかくコンパクト。一般的な名刺サイズより小さいボディは、抜群の携帯性で、バッグは余裕。ポケットにも入ります。

そんな優れた携帯性をさらに高めているのが、頑丈なメタルボディです。
可動部品を持たないSSDのため、最大2メートルの高さからの落下にも耐える堅牢性を誇り、旅行などアクティブな行動をするシーンでも、安心して持ち歩けます。
さらにはAES256ビット ハードウェア暗号化のオプションパスワード設定もできるので、万が一の紛失の際のセキュリティも安心です。

あっという間にSDカードを埋め尽くす大容量データ。外部ストレージだけでなく、SDカードを新しくするという選択肢もありでしょう。新発売となったUHS-I Class3対応の512GB microSDカードと組み合わせれば、撮影から取り込み、閲覧、現像、そして保存まですべてをハイスピードで行なえます。あと心配すべきはバッテリーくらいでしょうか?
今後のさらなる高画素化にも耐えうる「高性能SSD」という選択

「思い出は高画質で残したい」という思いだけでなく、より高品質な加工にも応えてくれる高解像度写真。
未来の写真は“空間と時間全てを記録し、後から決定的瞬間を切り出す”スタイルになるのではないかという見方もあります。
実は現在のカメラでも、それに近い活用方法ができる機種も出てきています。その代表例はレンズのクロップ機能。28mm単焦点を搭載したカメラで35mmや50mmを再現できるのは、まさしく高解像データのたまものです。さらには、全天球写真や動画を撮影でき、そこから一部分を切り出すカメラもすでに実用化されています。
そんな現状を鑑みれば、やはり高画素化、大容量化こそがカメラの未来で間違いありません。
同じ瞬間は二度と訪れません。できるだけ撮影時点での最高解像度・最高画質で撮影するために、大容量データのスムーズな管理を可能にする高性能SSD「T5」を選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか?
Source: Samsung