GoogleのピチャイCEOが米議会で発言「中国参入の予定は、今は、ない」

GoogleのピチャイCEOが米議会で発言「中国参入の予定は、今は、ない」
Image: Alex Wong/Getty Images News/ゲッティ イメージズ

予定や計画は、変わります。

アメリカの現地時間で11日(火)、米国下院法務委員会の交渉会に出席したGoogleのCEOサンダー・ピチャイ氏。注目すべきは、Googleが秘密裏に開発しているという中国用の検索エンジン(コードネーム:Project Dragonfly)について。Project Dragonflyは検問検索サイトであるとして、一部のGoogle社員が激しい抗議運動を行なっています。

テキサス州民主党代表Sheila Jackson Lee議員から本プロジェクトについての質問に、ピチャイCEOの回答はこう。

今は、中国でのローンチ予定はありません。我々の主たるミッションは、ユーザーが情報にアクセスできるようにすること。情報へのアクセス権は人権の1つと考えており、世界中でそれを提供するため努力しています。しかし、現段階では中国でのローンチ予定はありません。今後、もしその計画がでてきた場合は、ポリシー制定を含みあらゆることでの透明性を約束します

…中国参入するのかしないのか、非常にぼーんやりとした上手い回答ですね。「今は」計画がないというのが本当でも、明日はあるかもしれないもん。

同日午後の公聴会では、質問はさらに詳細へ。David Cicilline Keith Rothfus議員からの質問で、いままで本プロジェクトに関わったエンジニアが100人強いることを明かし、「中国でローンチしたらどうなのかを模索するため、開発し研究はした」と語ったピチャイCEO。試作品Dragonflyの機能にまでは触れていないので、やはりうまいことぼやかした回答に。また、中国政府と本プロジェクトについて相談の場を持ってはいないときっぱりと否定はするものの、Drogoflyというプロダクトについて社内的に会議が行なわれているのか、プロジェクト期間はどれほどになるかは謎のまま。

公聴会では、最終的に検問検索エンジンを中国でローンチしないと約束できるかという核心に迫る質問がでました。これに対して、ピチャイCEOの発言はこう。

ユーザーに情報を提供するのが我々のミッションであり、そのためにさまざまな可能性をつねに模索する必要があると考えます。しかし、先ほども申し上げた通り、今言えるのは、本件に関して前進があれば深慮深く、広く従事していく所存であるということだけです。

つまり、何もハッキリしたことはわからない。確約はできない。それがDragonflyであり、議会の公聴会を経てもプロジェクトの輪郭はぼんやりしたままなのです。わかったことは、「今は」その計画がないということだけ。

6つの人権団体から手厳しい批判を受け、社員が反対署名運動を行ない、プロジェクトが理由で退職する人もでた上に、議会に手紙まで書かれたDragonfly。社内ギスギスムードの原因であるDragonfly。Google史上最も物議を呼ぶプロジェクトは、まだ何も明らかにならないままです。このぼーんやりとしたところが、Dragonflyが不安視され、抗議の声があがる理由でもあるんですけれど。