正しいのはどちら?スパイチップは発見されなかったとSuper Microが発表

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正しいのはどちら?スパイチップは発見されなかったとSuper Microが発表
Image: HDesert / iStock / Getty Images Plus / ゲッティーイメージズ

真実はいかに...

顧客へ公開された文書によると、Super Micro(スーパーマイクロ)は、同社のマザーボードに悪意のあるマイクロチップは発見されなかったと結論づけました。Super Microのマザーボードは、Appleなどの大企業やCIAなどの政府機関のサーバに利用されており、それらに中国のスパイが秘密のチップを埋め込んでいたという大スキャンダルが報道されていました。

Bloomberg Businessweekに掲載されたこの驚きのニュースは、1年に渡る取材の末に今年の10月に公開され、中国のスパイが米国の機密サーバから諜報することができたと主張しましたが、即座に関わっている企業から猛反発を受けました。Apple(アップル)とAmazon(アマゾン)は非常に強く否定し、米国国土安全保障庁もそれら企業の主張を「疑う理由がない」と発表しました。また、AppleとAmazonはBloombergに対して記事の撤回を求めましたが、それには未だ至っていません。

ロイターの記事によると、Super Microのハードウェアの検査を行なったのは、企業に関する調査などを実施する会社のNardello & Co.で、古いマザーボードと組み立て直後のマザーボードの両方を調査しました。また、Super Microは「法的な手段を検討中」とのことですが、それがBloombergに対する訴訟を意味するのかどうかは不透明です。

この大騒ぎには、テック業界でも多くが首をかしげています。というのも、Bloomberg Businessweekは適当な取材はしないからです。しかし、10月に公開された元の記事を読むと、誰がどんなことを行なったのか、オブラートに包むことなくハッキリと書いています。

2人の政府官僚は、中国人民解放軍のエージェントが製造過程でチップを埋め込んだと証言している。同官僚は、これを米国企業に対するもっとも大規模なサプライチェーン攻撃だとしているが、中国のスパイはSupermicroの中にその最適な方法を見出したことになる。


官僚の1人によると、大手銀行、政府との取引先、世界一の時価総額を誇るAppleなどおよそ30社に影響が出ている。特にAppleはSupermicroの大手取引先であり、新たな世界規模のデータセンターネットワークの為に、3万台のサーバを同社から購入予定だった。Appleの幹部を務める3人の情報源によると、2015年の夏にApple自身もSupermicroのマザーボードから悪意のあるチップを発見したそうだ。その翌年にAppleはSupermicroとの関係を解消したが、理由はそれとは無関係だとしている。

匿名とはいえ、テック業界や国防に関する専門家数名を情報源としているニュースが、どうしてここまで事実と異なってしまうのでしょう?Bloomberg Businessweekは未だ沈黙を守ったままです。米GizmodoはSuper Microに対し調査結果の詳細を求めており、新しい情報が届き次第アップデートします。

Super Microの声明の全文はこちらから読むことができますよ。

Source: Reuters

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