工場ごとに作るものをわけています。
電気自動車だけでなく、バッテリーの生産も行なうTesla(テスラ)の工場。2010年にTeslaが購入したカリフォルニア州フリーモントの「テスラファクトリー」は限界突破しており、かつてはイーロン・マスクCEOが、「モデル3」の製造地獄に陥り、工場の床で寝泊まりし、駐車場に巨大テントをいくつも建てて生産をしていた場所として有名になりました。
次いで2016年から操業が開始されているのが、ネバダ州に建てた初の「ギガファクトリー1」です。
17万6500平方mという広大な敷地は、あまりに広すぎてまだ30%しか完成していないのだそうです。にもかかわらず、世界に出荷されているリチウムイオン電池の60%がここで生産されているという、まさにギガな工場。公式サイトいわく、これが完成すると世界最大の建造物になるのだそうです。
さらにニューヨーク州バッファローには、2017年に操業を始めた「ギガファクトリー2」があります。
中身、見たくない?
で、そんなTeslaの工場はどんなとこ?と興味を持った方もいるかと思います。
そこでThe Vergeが、「ギガファクトリー1」と「テスラ ファクトリー」に潜入してきました。
1日に350万個のバッテリーを生産するギガファクトリー1。広大な敷地ですが、駐車スペースは後に工場になるとの話です。裏の施設やほかの隙間との兼ね合いを見ると、確かにまだ敷地の30%しか工場がない感じがしますね。
徹底した効率化と自動化が行なわれている工場内では、「モデル3」のモーターなどを作っていますが……ここでTesla車が完成するわけではありません。また工場の半分は、パナソニックに借し出しており、Teslaに使う電池を製造しているのです。
完成はいつ?
ギガファクトリー1が完全体になるのは2020年とのこと。その頃には、上海の临港新城(Lingang New City)に860平方kmの土地を確保したという「ギガファクトリー3」も出来ているかもしれませんし、今はコンセプト・モデルにOKが出たまま保留になっている、新型CUV「モデルY」の生産も始まることでしょう。
さらには「ギガファクトリー4」を欧州に造ることも示唆され、イーロン兄貴の頭には、将来的に世界中に何十ものギガファクトリーを建てる計画もあるようです。
SpaceXのロケット事業だけでなく、L.A.の地下を掘削する事業も展開している、兄貴の偉大さが垣間見える工場見学でした。