2018年、地球環境にとってのグッドニュースたち

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  • author Yessenia Funes : Gizmodo US
  • [原文]
  • Kaori Myatt
2018年、地球環境にとってのグッドニュースたち
Image: NASA

2018年も環境問題に関するニュースは盛りだくさんでしたね。

世界で起こった2018年の環境関連の目玉ニュースを米Gizmodoがまとめています。アメリカでホットだった環境関連のニュースたちを一緒に振り返ってみましょう。


キーストーン XL パイプライン計画、暗礁に乗り上げる

2018年3月、カナダのエネルギーインフラ企業であるTransCanada(トランスカナダ)による長距離石油パイプライン「キーストーンXLパイプライン建設プロジェクト」を承認する大統領令にトランプが署名しました。これは前オバマ政権が2015年に承認を却下したもので、大統領としてもっとも重要な役目として期待が寄せられていたものですが同時に環境破壊が懸念されていました。

カナダの油田から湾岸までを2700km以上のパイプラインで結び原油を輸送するというこの壮大な計画だったのですが、これに待ったがかかりました。ここにきて、米国地方裁判所のブライアン・モリス判事が環境に対する影響についての十分な調査や根拠がないことを理由にこの計画を差し止めたのです

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Image: Getty

この計画は環境団体などが10年越しに反対運動を続けているもの。環境を守りたい人たちにとっては嬉しいニュースとなりました。

再生可能エネルギーの記録更新

久々にすがすがしいニュースを聞きましたね。各国が廃止している石炭を復活させるなどトランプは環境をまったく考えない政策で世界の冷たい視線を集めましたが、世界の再生可能エネルギーへの動きはそれを凌駕するようです。

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Image: presidenciamx /flickr

AppleやFacebookがクリーンエネルギーに投資してくれているおかげで、米国の再生エネルギー調達率は記録を更新しました。欧州連合では、電源としての再生可能エネルギーが石炭を超えています。中国でも大規模な太陽発電に力が注がれています。太陽や風は枯渇したりしませんからね。トランプはそこんとこわかっているんでしょうか。

スコット・プルーイットの辞任

アメリカ合衆国環境保護庁長官であるスコット・プルーイットは環境保護に対する強硬派で知られ、そんな人が環境長官になったことで環境保護団体などがざわついていました。プルーイットは温暖化の否定環境関連の法令の撤廃など環境に対し傍若無人な政策を行なっていることで反感を買っていました。ですが、税金で豪勢な旅行に行ったり部下に過剰な警備をさせたりといったスキャンダルにつぐスキャンダルでついに政界を追われています

オゾン層の治癒

破壊されているとばかり思っていたオゾン層。世界の心配を集めていましたね。実はこのオゾン層は治癒の方向に向かっているという明るいニュースが流れたばかりです。 国連の発表です。私たちが生きている間にオゾン層は治るらしいです。80年代にオゾン層破壊が問題になってから、オゾン層の回復なんて遠い未来の話のようでしたよね。これも世界ぐるみで環境問題に取り組んできたおかげなんでしょうね。

南米の新しい国立公園たち

世界には目を見張るような自然を湛えた素晴らしい場所がまだまだたくさんあります。残念ながら、人間の手によって汚される危険のある、まだ保護されていない場所も数多くあります。

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チリのプマリン国立公園 Image : Antonio Vizcaíno

2018年にはチリとペルーに新しい国立公園が制定されました。チリの100万エーカーを超えるプマリン公園ペルーの200万エーカーを超えるパタゴニア公園のふたつです。これでまた森を守ることができるようになりました。

南米で環境保護・人権活動家たちを守る法律ができた

南米で環境保護を唱えることは危険なことでもあります。死につながることすらあるのです。南米では、環境保護活動家や人権保護活動家の殺傷事件が頻発しており、世界から心配の目を向けられてきました。2018年には、南米にある12カ国が環境保護・人権活動家を保護する法律であるEscazú Agreemen(エスカス条約)に調印しています。人権に関するこの条約により、環境保護に対する脅威に屈することなく、環境を守りたいという声をあげることができるようになりました

太平洋諸島の取り組み

気候の変動、海面の上昇、温暖化...太平洋の島々も今や難局に立たされています。パラオは11月にオキシベンゾンとオクトクリレンなど、サンゴ礁に有害な化学物質が含まれる日焼け止めを禁止した初の国家となりました。

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フィジーの総理大臣フランク・バイニマラマ氏は世界に、未来の懸念を感じられる警告を発しています。マーシャル諸島の大統領は、今年世界初の環境バーチャルサミットの理事を務め、飛行機での移動をしない排ガスレスサミットを実現しました。確かに環境サミットなのに空気を汚していてはいけませんね。

気象衛星GOES-17

衛星好きじゃなくたって、新しい人工衛星ときいたら、それだけでなんだかワクワクしますよね。アメリカ海洋大気庁のGOES-17は2018年3月に打ち上げられました。そして美しい写真を地球にいるわたしたちに送ってくれています。この人工衛星により、お天気の予報がますます正確になり、ハリケーンや台風などの自然災害も予測できるようになり、命を救うことにもつながります。

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Image: NOAA/NASA

トランプの(数少ない)功績

トランプも環境に悪いことばかりしているわけではないと、時には認めてあげなくちゃね。 トランプ大統領は10月に海を守る法律で海洋ごみをきれいにする「Save Our Seas Act」に署名しました。また米環境保護庁のトラックからの排ガス規制にも11月に署名しています。他の部分ではありえないくらい環境にやさしくない大統領ですが、この2つに関しては褒めてあげたいです。

2019年も、さらに環境のグッドニュースが出てくることを祈ってます。

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