ただし例外あり。
ソーシャルネットワークサービスTumblr(タンブラー)が、12月17日付けでガイドラインを変更し、アダルトコンテンツを徹底排除することを発表しました。CEOのJeff D’Onofrioが、Tumblrのスタッフページで明らかにしています。
プラットフォームを「より良く、よりポジティブに」するため、新規に投稿できなくなるだけでなく、現在投稿されているアダルトコンテンツも削除されます。創立者であるデイヴィッド・カープCEOの時代から、エロ(ポルノ)には寛容なTumblr。その時代がついに終わります。
やんわりとした線引き…
新しいガイドラインによると、アダルトコンテンツとみなされるのは、人間の性的行為、あるいは人間の性器が露出しているもの。乳首を露出させた女性および性的行為を表現する画像、動画、GIF、イラスト、画像など。
また性的なものは禁止する一方で、授乳をしている状態のもの、または出産、産後を想起させるものなどは例外とのこと。官能小説、ヌードに関する小説や書き物、政治的、報道価値のあるスピーチや意見などの文章コンテンツ、および彫刻やイラストなど芸術としてのヌードコンテンツも、Tumblrで自由に投稿できるとのこと。
まだまだ誤認は多い
アダルトコンテンツに該当するか否かの判断に関しては、機械学習による自動ツールと人間の手によって行なわれます。性能に関してですが、CEO曰く、このシステムは問題あるコンテンツの検知と排除を完璧に行なえるわけではないとのこと。「間違いも起こすでしょう。しかし、コミュニティでの幅広い表現のために最善を尽くします」とスタッフページに書いています。
すでに既存の投稿についても、規制の対象になるものには事前に通知が送られています。Twitterを見る限り、なんでこれがOKでNGなんだ?と、ユーザー間でざわざわしています。
児童ポルノ→Appleがアプリ削除→ガイドライン変更
先月、Tumblrのアプリは突如としてApp Storeから削除されました。Apple(アップル)も運営のOath(オース、Verizonグループ傘下)もこの件に関しては沈黙を守っていましたが、Tumblrの公式ヘルプページで、幼児への性的虐待に関する内容がプラットフォーム内で発見されたと説明しています。問題の投稿はすぐに削除されています。
エロがないTumblrは想像しにくいですが、健全なコミュニティ作りには必要な判断なのでしょうね。
Source: Tumblr(1, 2), Business Insider