音楽制作って、まだまだ可能性があるんだなぁ。
ともすればAbeltonのPushのようにも見えるこちらは、世界最大の楽器見本市NAMM Show 2019に先駆けて、AKAI Professionalが発表した新製品「Force」です。AKAIらしからぬルックスなれど、これにこそAKAIが見据える未来の音楽制作のビジョンがあるそうな。
いわく、スタンドアローン・パフォーマンス・ワークステーション。これ1台でじっくり制作もライブパフォーマンスもできるという、まさに全部盛りを表す二つ名です。スタンドアローン制作で衝撃を与えたMPC LiveやMPC X、それにPushのいいとこ取りって感じでしょうか。制作もライブ演奏もDJもまかせてよ、と。


MPC Xゆずりの7インチのマルチタッチディスプレイや、8×8のマトリックスパッドをメイン操作系とし、オーディオや内蔵シンセ、ドラム、外部MIDI機器、CVトラックなどを制御。パッド上部のツマミのへりには、MPC Liveのようなアサイン内容が表示されるLEDが見えます。ディスプレイの右側にはクロスフェーダーの姿も!
AKAIらしい大きなパッドの姿はなくなり、新たに導入されたのがパターンやサンプルを「クリップ」にするスタイル。このクリップという単位が「Force」の中心となり、パッドで鳴らせばMPCライクな操作性を実現し、複数のクリップを編集すれば無限のアレンジが作れるとのことです。Ableton Liveぽいなーと思っていたら、将来的にはAbleton Linkとも連携するみたいですよ。はえー、PCみたい。
まぁ、このあたりは触ってみないことにはですね。なんせAKAIが「現代の音楽制作ソリューションと次世代のDJパフォーマンとの境界線をぼかします。むしろ、なくします」って言っちゃってるのがアツいじゃないですか。新スタイルを提案し続けるAKAIの姿勢、ラブいです。
発売は2019年2月5日(火)、価格は1,499ドル(約16万5000円)。MPC Liveにも相当びっくりしたけど、1年でここまできちゃうかぁ。すごいなぁ。
Source: AKAI Pro Force, YouTube1, 2