中国には負けられん!欧州が2025年までに月の採掘を開始する計画

  • author 岡本玄介
中国には負けられん!欧州が2025年までに月の採掘を開始する計画
Image: FutureTimeline.net via ESA

欧州各国と数社が協力して、全ミッションを行ないます。

正月早々、中国が月の裏側に到達したことで各国の宇宙開発機関が「うちもやらねば!」と焦りを感じたことと思います。そこでAirbusとSAFRANによる合弁会社で、欧州各国がロケット開発費に少しずつ出資している、ArianeGroupが欧州宇宙機関(ESA)と月に行く契約に署名をしました。

その目的は?

FutureTimeline.netによりますと、それは2025年より前に月に行き、レゴリス(地表を覆う柔らかい堆積層)採掘の可能性を検討する、というもの。

月面のレゴリスからは、酸素が抽出できる可能性があると考えられています。ジェフ・ベゾスも話していたように、それらからは燃料を生成することが可能になります。そうすると、人類が宇宙で採取した素材だけでより遠くへ行くことができるようになるのです。

各社で技術を持ち寄る

このプロジェクトを実行するために、ArianeGroupとArianespaceは、月面着陸船を提供するドイツのスタートアップ企業PTScientists社、および地上管制施設、通信と関連サービスを提供するベルギーの航空宇宙関連会社Space Applications Services社と提携します。これらの設備が整えば、地球から月への打ち上げと着陸、そしてその間の通信とサンプル採取、その後の地球への帰還までカバーできるようになります。

打ち上げるロケットは「Ariane 64」で、これは「Ariane 6」のブースターが4個ついたバージョン。必要な機材を載せて飛び立つとのことです。

ArianeGroupのCEO、André-Hubert Roussel氏は、この件について次のように述べています。

「スーパー・ブラッド・ウルフムーン」の日に発表されたこの初めての契約は、長い間宇宙物流サービスの技術提案に取り組んできた、ArianeGroupにとっての一里塚です。

そしてこれは、最大積載量は最大8.5tの「Ariane 64」が大口顧客向けに月面ミッションの遂行能力をお披露目する機会となります。

今年は、人類が初めて月に到達してから50周年の年です。 ArianeGroupはそれを記念して、今後のヨーロッパが宇宙で活躍するための計画すべてを援助していきます。

宇宙資源の利用は、持続可能な月探査のとなる可能性があり、この調査は、今後10年間でヨーロッパを世界的な探査パートナーにするというESAの包括的な計画の一部であります

ということでこの計画は、年末に開催される予算案会議「Space19+」閣僚評議会にて提案され、大臣たちの認可をあおぎます。


新たに始まった月へのレースに向け、ArianeGroupはヨーロッパ代表選手として他国と肩を並べることになるでしょう。今のところ中国には何歩か出遅れた感がありますが、あちらもまだまだ探査初期の段階です。

未来の月世界でも、地球と同じ様な領土争いが起こるのでしょうか? 楽しみなような、不安なような……?

Source: FutureTimeline.net, SAFRAN, ESA, PTScientists, ArianeGroup, Space Applications Services

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