ハッブル宇宙望遠鏡にさらなるハードウェアのトラブル発生

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  • author Ryan F. Mandelbaum - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
ハッブル宇宙望遠鏡にさらなるハードウェアのトラブル発生
Image: NASA

他の機材が代わりになるものの、そろそろ引退の時期でしょうか……?

ハッブル宇宙望遠鏡のチームが、ハードウェアに不具合が起こったため、広視野カメラ3の操作を一時的に中断しました。

宇宙望遠鏡科学研究所(STScI)によると、この望遠鏡には問題発生時に備えて、予備の電子機器が積まれているとのこと。なんとかそれでしのげることを願いたいものです。

NASAのハッブル用Twitterアカウントは、1月8日にこの問題発生についてツイートをしました。

あわせて「他の機材で調査を続行します」と言っていますが、この問題についてはこれ以降お知らせはないままです。

たしかにほかの機材も使えますが、広視野カメラ3は可視光写真を撮るので一番世に知られているカメラかと思われます。これは2009年に、宇宙飛行士たちがハッブルの最後の任務時に広視野カメラと広域惑星カメラ2の2台と交換したもの。有名な「創造の柱」の写真を撮影したカメラでした。

故障が多い原因は?

実は最近故障続きで、ひとつ前に起こった不具合は、10月に望遠鏡の位置と動きを監視する、6つあるジャイロスコープの1つが機能しなくなるというものでした。そのときNASAは、望遠鏡を再起動することで直すことに成功しています。

しかしこうした不具合を起こしているのは、明らかに老朽化している兆候です。打ち上げられたのは1990年ですからね。2009年に行われた最後の任務は、2013年まで望遠鏡を機能させ続けることでした。それでもここ数カ月まで、息を呑むような写真を撮りつつ、予定より5年間も延長して機能し続けてきたのは凄いことです。科学者たちは2025年までもって欲しいと期待を寄せていますが……。

ちなみに2021年には、ハッブルの代替機ではなく、後継者となるジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の打ち上げを予定しています。

質問してみた

米Gizmodoは、政府の閉鎖が修理に影響するかどうか、STScIの広報クリティーン・プリアムさんに尋ねてみました。そして以下のような答えが返ってきました。

手短に言えば、政府の閉鎖は広視野カメラ3の異常に対する、我々の対応に影響を与えるべきではありません。我々に必要な操作での、主要な担当者たちが解決に当たります。すでに専門家チームが取りかかっております

政府の閉鎖とは?

トランプ大統領がメキシコ国境で壁を作る予算を巡り、与野党で新年度予算案が不成立となったため、NASAを含む各機関が活動を一時停止せざるを得ない状況に陥ったことを指しています。これはSpaceXの打ち上げ計画にも、各機関で働く職員たちにもお金が回らず、深刻な影響を与えているのです。

ハッブル望遠鏡の修理はその影響がないと言いますが、専門家たちは無給で作業に当たることになるかもしれませんね。いずれも早期解決を願いましょう。

Source: Twitter, WIRED, Reference: Orlando Sentinel

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