Instagramのグロキモい動画が歯科医の父との絆を深めてくれた話

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  • author Jennings Brown - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岩田リョウコ
Instagramのグロキモい動画が歯科医の父との絆を深めてくれた話
Image: Getty

いい話ですが、動画は強烈ですよ…。

これは米GizmodoのJennings Brown記者のお話なんですが、タイトルから感動秘話かと思って読み始めたら、導入からぶっ飛んでます。読み進んでいくと身体中がザワザワしちゃうんですが、なんともおもしろい話です。なお、見たくないかもしれない動画・画像へのリンクが途中に出てくるので、嫌な方はスルーで


いつからどう始まったのかはっきり覚えていないんですが、なぜか数ヶ月前からInstagramを開くとハンパない映像の歯科治療動画が出てくるようになりました。たぶんですが、僕はずっと皮膚科学者のSandra Lee先生、又の名をドクター・ピンプル・ポッパー(ニキビ潰し先生!)の大ファンで、彼女のInstagramYouTubeをフォローしているからかなと思っています。彼女のYouTubeチャンネルはテレビ番組にもなっています。

実は僕、ニキビやデキモノを潰す動画を見るのが大好きなんです。時間を忘れて穴の中にどんどん入っていくような感覚で、ニキビ潰しの動画をみ続けてしまうほど。特に物語調になってるのが大好物。モコっとしているデキモノの中に一体何があるんだろうとワクワクしてしまうのです。皮膚科の先生がその盛り上がったデキモノを切除すると、出たくても出られなかったものがやっと出て楽になり、中にはポッコリと空洞が。

そう、めちゃめちゃ気持ち悪いですよね。でも僕はそれを見るのがとにかく好きで、やめられないのです。

Instagramが僕の病的な興味を満たすような手術っぽい動画を出してきてくれていました。例えば埋没毛を毛抜きで抜くビデオとか耳垢をごっそり取るビデオとか。でもそれでは全然満足できなかったんです。あの「歯」のビデオを見るまでは

最初に見たのは親知らずを抜く動画でした。それから歯の矯正で口の中が変わっていくタイムラプス。そして歯医者が石灰沈着を削るのとか、顎骨に入れ歯をはめ込むのとか。

そういう動画は、まぁ全部魅力はありました。というのも、実は自分の父がいつもやっていることだったからです。父は歯科医なんです。父の仕事に対して強い興味を持ったことはないんですが、父が話してくれる患者さんの話を聞くのは好きでした。治療に来た政治家、農家、アーティスト、カーニバルで働く人、いろんな変わっていて面白い人たちが父に話してくれたことを、父は僕にも話してくれました。もしかしたら、それで僕は面白い人たちに会ったり、面白い話を追うこの仕事に就いたのかもしれません。

でもそういう話以外の父の「歯科医」という仕事の方にはあまり興味がなかったんです。僕にとって、父が父自身を生き生きとさせてくれる仕事をしているというだけで良かったのです。歯科業についてほとんど質問をしたことはなかったし、父も特に話をしたことはありませんでした。

そして、Instagramでこの動画に出会ってしまったのです

※編注:かなり強烈な動画なので、閲覧される際は覚悟の上、自己責任でお願いします…。グロめの画像が苦手な方はスルー推奨です。

ちゃんと見ました? 一体何がどうなってるのかって感じですよね?

父にメールをしました。

体ってすごいだろう?」と父から返事が来ました。

僕はもっと動画を送りました。動画を見れば見るほど、父の仕事は医療と工学とアートが混ざったものだと気づきました。父にもそう言いました。すると父は「アートとサイエンスだね。楽しいものだよ。しかも人を助けている。ガレージで車の修理もできるけど、やっぱり人と関わって修理するほうが好きだ」そして父は「それに、血も血糊も最高だ」と返してきました

電話で父と話した時に、僕が「歯」に魅了されているという話をしました。父にどうして歯科に興味を持ったのか聞いてみると、父が10代の頃に行った歯医者さんの話をしてくれました。

「16歳の時だった。16個も虫歯があったんだ。歯医者がまず親知らずを抜いた。その時代はハンマーとのみで歯を粉々にするやり方だった。私は鏡を持たされていて、歯医者のやっていることを見ていた。それがすごくカッコいいと思ったんだ。すごくクールだったよ」

その歯医者は父が自分の親知らずが粉々になって口から抜かれるのを見たいと言ったことに驚いていたそうです。そして「これを見ていられるなら、君は歯医者になれるよ」と父に言ったそう。父は「お前がそういう動画を見て感じるのと同じだろう」と僕に言いました。

僕と父は、思っていたよりもっと共通点が合ったんです。Instagramでグロキモい動画を見つけると、それをシェアできるのが父で、しかもプロの意見まで聞けてしまうというすごい趣味になってしまったのです。

画像:SMSでの父とのやりとり) ※こちらもかなりキツめなので、苦手な方はスルーしてください。

もし10代の若い頃に、自分よりも自分の深層をわかっているソーシャルメディアのアルゴリズムに、こういう動画を見せられて影響を受けていたら、今、僕はどんな風になっていたんだろうと思います。

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