いろんなことをスムーズにしてくれる「ショートカット」アプリのカスタムコマンド12選

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いろんなことをスムーズにしてくれる「ショートカット」アプリのカスタムコマンド12選
Image: Apple

なんで使ってなかったんだろう…。

みなさん、iOSの「ショートカット」アプリって使ってますか? このアプリは一言でいえば、電話のスピードダイヤル機能みたいなもの。iOSでよく使用するいくつかの機能をボタン一つで一気に起動するよう設定できるアプリです。たとえば職場や自宅などよく行く場所をあらかじめ設定しておいて、ボタンひとつでGoogle Mapにその場所への行き方を表示させるなんてことができちゃいます。

そんなショートカットアプリの使い方を米GizmodoのDavid Nield記者が指南してくれました。以下はあくまでも使用例ですので、いろいろアレンジして使ってみてください。


Siriの音声コマンドでスクリプトやアクションを起動

iOS 12のアップデートの一環として発表された「ショートカット」アプリ。そのままでも便利なアプリですが、これをApple(アップル)の音声アシスタントSiriと連携させれば、もっと便利に使いこなせるようになります。あらかじめ設定したSiriの音声コマンドで複数のタスクをいっぺんに終了させたり、一連のスクリプトを連続して起動させたり。この記事を読めばこれらを自由に設定して音声で操れるようになりますよ。

無料で使えるこのショートカットアプリは、2017年にAppleが買収した「Workflow」というアプリがその前身。タスクの自動化をしてくれるこのアプリは、誰でも簡単にiOSのスクリプトを作れるようにするのが目的でした。難しいコードの知識もいらなければ、ハッキングする必要もありません。いってみればソーシャルメディアやさまざまなプラットフォームなどのサービスを連携させる、Webサービス「IFTTT」みたいなものです。

iPhoneやiPadでアプリを起動したら、「ライブラリ」タブでショートカットの作成ができます。また「ギャラリー」タブではAppleがあらかじめ用意したショートカットのサンプルを見て選ぶことができます。作成したショートカットはウィジェットを通してSiriの音声コマンド、またはアプリからボタンをタップして起動できます(簡単にアクセスできるようホームボタンに設定することもできます)。

ショートカットに名前をつけたり、Siriの音声コマンドによるショートカットの起動を設定するには、右上のスイッチアイコンをタップし、表示される画面から行ないます。これらが使いこなせるようになるとかなり便利ですよ。

1) 通勤時にいつも使っているアプリ群を一発起動させる

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Image: Gizmodo US

天気を確認してマップに通勤路を表示させ渋滞確認、そしてお気に入りの音楽をプレイ。いつも通勤時に使っているこれらのアプリ群を一気に起動させるSiriショートカットを設定しましょう。

まず最初のアクションブロックには「現在の天気を取得」を選び、現在地を選択します。次のブロックには「テキストを読み上げる」を選び、内容を音声によって読み上げるように設定します。

次に「住所(勤務先を指定)」を追加して、 経路を表示するよう設定し、勤務先の経路が地図上に表示されるようにします。最後にMusicアプリを選んでミュージックを再生するよう設定すると、お気に入りのプレイリストが再生されるように設定できます。忙しい朝にもiPhoneを開くことなく、Siriがあなたをサポートします。

2) 帰宅時にいつも使っているアプリを一発起動させる

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Image: Gizmodo US

通勤の帰り道もSiriがやさしくあなたをガイドします。最初のブロックでは「住所」から自宅の住所を設定しておきます。次のブロックでは「移動時間を取得」を追加し、自宅までどのくらいの時間がかかるかを表示させるよう設定します。

次に「メッセージを送信」というアクションブロックを追加すると、待っている家族に帰るまでどのくらいの時間がかかるかを通知することができます。宛先に送信する人を選択し、送るメッセージの欄には「移動時間」を入れます。

ここで通勤時に使用したときと同じく曲を再生するよう設定することもできますし、寒い時期には自宅の暖房の温度をあげるように設定することもできます。家電の操作にはSiri shortcuts APIと連携する機器が必要ですけどね。そういうこともできるんです。

3) 複数の画像のサイズを一括変更する

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Image: Gizmodo US

Siriを使ったショートカットはAppleの写真アプリとの連携もスムーズです。最初のアクションブロックには「最新の写真を取得」を設定して、何枚の画像を取得するかを決めると最新の写真がその枚数だけ取り込まれます。次に「写真を選択」を選ぶと好きな写真を設定できます。

写真のサイズ変更やGIFの作成もできちゃいます。「イメージのサイズを変更」を選択、縦横の大きさを指定しておきます。ショートカットアプリと連携する他のアプリがインストールされていれば、それを選択していろいろと別のコマンドを追加することもできます(写真を四角にして投稿したい、ということも可能です)。

4) 歯みがきタイマーを設定する

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Image: Gizmodo US

これは単なる例ですが。通知とアラートを駆使したSiriのショートカットの例です。

最初のブロックには「アラートを表示」を設定し、自分で作成するテキストが画面に表示されるようにします。たとえば「歯磨きの時間だよ」というようなテキストを追加するといいでしょう。次に待機アクションを追加、時間を60秒に設定します。キャンセルボタンの表示をオンにすると、何秒あるのかを画面で確認できます。

もうひとつ、「通知を表示」を追加して終了の通知を設定します。また「デバイスを振動させる」を追加するとバイブ機能を起動させることができます。今回は歯磨きが例ですが、他のやらなきゃいけないことにアレンジして使用できると思います(作成したアラートを子供にメッセージ送信するよう設定してもいいかも)。

5) シャッターチャンス逃さず動画を保存

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Image: Gizmodo US

世の中いつどこでどんなシャッターチャンスが待っているかわからないもの。子どもが歩いた瞬間とか、犯罪に巻き込まれたときとか、いろんなシーンで使えることが考えられます。そんなときはSiriの音声コマンドで撮影した写真・動画をiCloudに自動送信できると便利ですね。

ビデオを撮る」を検索ウィンドウで見つけて追加します。すると、前面カメラかリアカメラか、また録画をすぐに始めるかどうかが選べます。「ファイルを保存」でiCloudまたはDropboxに保存するよう指定できます。

そのほかにもいろんなショートカットを追加できるので、好みに合わせて追加するとよいかと思います。たとえばこの後におやすみモードを起動するように設定すると、大切な録画中に通話がかかってきて邪魔が入るとかいうことを防ぐことができます。

6) 最新ニュースをRSSからゲット

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Image: Gizmodo US

お気に入りのウェブサイトがRSSに対応している場合は「RSS配信から項目を取得」を追加し、追加したいRSSの数を設定します。多すぎると管理が大変になるので5つくらいが適切でしょうか。「URLを展開」のアクションブロックを追加して、ショートカットを実行したときにSafariの異なるタブに表示させるよう設定できます。

さらに「テキストを読み上げる」を追加しておくと、Safariにアクセスしなくても見出しを読み上げてくれます。ただし、この機能はRSS配信がしっかりと送信側で管理されていないとうまく実行できないようなので、要注意です。

7) 自分だけの究極のおやすみモードを作成

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Image: Gizmodo US

ShortcutsではiOSをディープに設定できます。メニューをいくつも開いたりせずに、ボタンのタップひとつで複数のオプションを展開できるのです。

これを駆使すれば「究極のおやすみモード」を設定できます。「おやすみモードを設定」を選択し、モードをオンにします。「機内モードを設定」を追加すれば、おやすみモード時にモバイル通信をオフにできます。「音量を設定」を追加するとボリュームを好きな大きさに設定できます。

明るさを設定」で画面の明るさを調節したり、「低電力モードを設定」を追加すれば、電力を節約することもできます。これにさらにいろいろ追加することもできます。

8) 位置情報を共有

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Image: Gizmodo US

自分の位置情報を人に知らせたいときってありますよね。待ち合わせや友達を家に招いたときに自分の場所を知らせたい場合などです。 「現在地を取得」を最初のアクションブロックとして設定し、次に「クリップボードにコピー」を設定し、位置情報をメールやチャットアプリで送信するように設定することもできます(現時点ではSMSメッセージかWhatsAppからの送信のみに限定)。またクリップボードにコピーしておくテキストに期限を設定することができます。

現在では同じiCloudアカウント間であればiOSとmacOSでクリップボードの同期ができるので、コピーしたテキストは別の端末に貼り付けすることも可能です(「ローカルのみ」を選択すると、他の端末とは共有できなくなります)。

9) バッテリーレベルが一定の数値に達したら明るさレベルを低くする

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Image: Gizmodo US

ショートカットのスクリプトの可能性は無限です。でも説明し始めたら長くなるのでスクリプトについては割愛しますが、 仕組みはこんな感じです。「バッテリー残量を取得」をクリックして、コマンドには「次の場合」という「IFスクリプト」を選びます。この「次の場合」のスクリプトでバッテリー残量を指定します。

明るさを設定」を追加してバッテリ残量が少なくなったら電話の明るさを設定したり、BluetoothやWi-Fiをオフにしたり設定できます。 これは単なる例ですが、変数を渡すことにより、より複雑なショートカットを設定することもできるので、いろいろ追加してみてください。

10) 今日のミーティングの内容を取得

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Image: Gizmodo US

検索から「カレンダーイベントの詳細を取得」を見つけて追加します。明日、来週、来月など、期間を指定してカレンダーの予定を取得します。取得するカレンダーも指定できます。

これが設定できたら、あとはお好み次第。「メモを作成」でメモを起動させたり、Evernoteと連携させることもできます。「通知を表示」を追加すればカレンダーの詳細を通知として表示させることもできます。「PDFを作成」を使用すれば、カレンダーの内容をPDFにしてから自分にメール送信することもできます。

11) 複数のファイルを圧縮して一括送信

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iOSではだんだんとファイルが取り扱いやすくなってきました。たとえば複数のファイルをまとめて好きなメールアドレスに送信するよう設定することができます。

ファイルを取得」を作成した後に、「アーカイブを作成」を追加し、その後「メールを送信」を設定します。それぞれファイルを取得するサービスを指定したり、アーカイブに名前をつけたり、いろいろカスタマイズが可能です。自動送信する設定がいやなら、好みに合わせていろんな感じで設定できるので、試してみてください。

12) 最新のNASA画像を取得する

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Image: Gizmodo US

ギャラリーにもたくさんライブラリがありますが、こんな複雑なこともできるんだよ、という例です。

最初のアクションブロックには「RSS配信から項目を取得」を設定し、「http://apod.nasa.gov/apod.rss」から値を取得するように設定します。次に「Webページの内容を取得」を設定し、「入力からイメージを取得」で画像を取得するよう設定します。 応用すればいろんなサイトから画像を取得するように設定できます。

次に「クイックルック」を追加して、画面上で画像を確認できるようにします。次に「メニューから選択」で自由に設定を追加します。ここではイメージを保存したり、共有を追加することもできます。これでNASAの最新画像をウェブサイトにアクセスすることなく、コマンドひとつで取得できます。綺麗な地球や壮大な宇宙など、忙しくてウェブを見る暇のない人でも簡単に画像だけ取得できます。

メニューブロックを追加した後には、たとえばフォトアルバムに保存共有をさらに追加することができます。


ショートカットはボタンを押すことによっても起動はできますが、Siriを使うというのもミソ。それぞれのショートカットにSiriを起動させる音声コマンドを設定しておけば、Siriに「録画開始」とか語りかけて画面録画を始める、といったことが可能となるわけです。そのほかにもスクリプトや変数も設定できるので、基本が理解できてプログラミングが好きな方はさらに高度なことを実行できる可能性があります。

ただ音声コマンドの場合は日本語だと少々使いにくいものもありますし、iOSの設定によってはうまく機能してくれないものもあります。iOS側の設定を調節することでうまく操作できるようになる場合もあるので、いろいろ試してみてください。友達の前でSiriに話しかけてコマンドを操ればびっくりされること間違いなしですよ。