火星探査車「Mars 2020」はどうやって組み立てるの?

  • author 岡本玄介
火星探査車「Mars 2020」はどうやって組み立てるの?
Image: Tech Insider/YouTube

自動車製造よりガンプラ作りに近い感じ?

着陸の場所が発表された、2020年打ち上げ予定の火星探査ローバー「Mars 2020」。これは火星にてサンプルを集め、未来のミッションで送り込まれる探査機が回収しにくるまで地表に置いておくのがミッションの車両となっています。

NASAの最新技術が投入されてできたMars 2020ですが、やはり作り方も特殊らしく……特に塗装の仕方ひとつとっても、自動車のソレとはまた違うようです。 Tech Insiderで公開されている開発までの工程を見てみましょう。

Video: Tech Insider/YouTube

最初はアルミ板の集合体だった探査車は、4カ月、5,000時間以上かけて手作業で組み立てられます。そして3~4カ月かけてシャーシ(機体)が組み立てられます。次いで行なわれるマスキング作業も、コンピューターで適正の長さに切られたものを手作業で丁寧に貼り、アルミ部分は塗料が綺麗に乗るよう磨かれます。

塗料は太陽光を反射し、熱が篭もらないためにで慎重にムラなく塗装されます。塗料は20度から-73度までの温度差や砂嵐に耐えられる特殊な塗料で、キュリオシティ先輩にも塗られているものなのです。

塗装が終わったあとは、塗布部分から水や化学薬品などが浸透しないよう、110度3日間焼入れ作業に移行。その後は2重に包装され、無菌室のような工場で最終的な組み立てが始まります。

こんな特殊な環境下で製造されているだなんて、なかなかお目にかかれない光景でしたね。メカニックのおじさんではなく、ロケットの組み立てと同じく白衣の人たちが作っていたんですね。

Mars 2020が火星に到着するのは2021年2月18日の予定。その頃にはこんな話なんて忘れているかもしれませんが……これだけの技術と時間をかけて作られていることは知っておけば、その功績がもっと輝いて見えるでしょう。

Source: YouTube

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