家で響いたミサイル警報、その出どころはスマート監視カメラだった

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  • author Victoria Song - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
家で響いたミサイル警報、その出どころはスマート監視カメラだった
Image: Nest

カメラがミサイル警報を鳴らすだなんて、誰が想像し得るでしょう?

先週末のこと、カリフォルニア州バークリー近くのオリンダに住むリオンズ家に、「北朝鮮からミサイルが発射されました。緊急避難してください」という警報が響き渡りました。しかもL.A.とシカゴ、それにオハイオまでをも標的に撃ってきているというのです。

はじめはテレビから放送していると思ったリオンズさんたちでしたが……その発信元が、台所に設置した「nest」のスマート防犯カメラであることに気づき、またビックリ。

恐怖の5分間だった

The Mercury Newsの取材に答えてくれたのは、妻のローラさん。ミサイル強襲の恐怖と戦い、夫と8歳の息子を連れてどこへ逃げるべきかもわからず、とにかく恐ろしい思いをしたと語ります。

Video: Mercury News/YouTube

『米国は平壌に対して報復する。米国内で被弾予定地にいる人々は3時間以内に避難する必要がある』という警告でした。それは完全に本物に聞こえました。そして警告は大音量で、すぐに私たちの注意を引きました……この5分間の本当の恐怖で、そこから30分は何が起こっているのかを把握しようと頭を悩ませる時間でした

そして一家は警察とnestに何度も電話をかけ、各ニュース情報をチェックしたのち、空襲は起こっていないことを知りました。一家はnestとの電話にて、彼らもまた第三者によるハッキングの犠牲者である可能性が高いことを知りました。

ですが、nestはこのハッキングについて把握しているのにユーザーへの注意喚起を怠っていたこともわかり、恐怖が怒りに変わったのでした。

何度もハッキングされている

そう、実はnestのデバイスは、過去に何度もハッキングされているんです。たとえば12月、ヒューストンの家族は、自分のnestカメラを通してハッカーの声を聞き、「赤ちゃんを誘拐してやるぞ」脅迫してきたことがありました。

ほかにも11月には、親切なハッカーが、アリゾナの男性が使っている「Nest Cam IQ」から個人情報が流出しているよと教えてくれたという出来事も。

いずれにしても、nestのサポートセンターは、パスワードを変更し、2段階認証を有効にすることを推奨するのみでした。

原因はユーザー?

The Vergeでは、ユーザーがほかのサービスで同じパスワードを使い回していたのが悪用されたようだと指摘しています。nest自体がハッキングされたわけではなく、あくまで個人宅のデバイスが乗っ取られたということなのです。

これらの事件は、ログイン時のIDとパスワードを工場出荷時のデフォルトから変更するなど、スマートホームのしっかりとした使い方の重要性を再認識させますね。一方で、スマート・デバイス全体に不信感をもたらす話でもあります。

今後の対策は?

米Gizmodoは、nestに対してセキュリティーについてのコメントと、データ漏洩に関する通知ポリシーのさらなる明確化について質問状の返答を待っています。回答はありますでしょうか?

Source: YouTube via The Mercury News, NBC NEWS, azcentral.com, The Verge

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