こ、これは…。
こないだ米GizmodoがFacebookとInstagramにホワイトハウスが公開した写真(左)を見ていたら、ホワイトハウス専属フォトグラファーが3日前にFlickr公式アカウントに公開した元の写真(右)と微妙に違うことに気づきました。どこが違うか、わかるかな?
そうです。
・肩のカクカクがとれている
・首のたるみがとれている
それとあとひとつ。
・指がひゅんと伸びている
…のです。いやホント。

gifで見ると、よりクリアに確認できます。本当に微妙な違いですけど、これに気づいた米Gizmodoのビフォー&アフター写真にアメリカ人は大喜び。すでに100万PV(ページビュー)達成おめでとう状態になっていますよ…。
なぜ指?

実は何を隠そうトランプ大統領はその昔、「指の短い俗男」とSPYマガジン(現在は廃刊)にディスられた過去があり、指が短いのがずっとコンプレックスなのですね…。指が短くたって人生なんの支障もない気がするのですが、男の沽券にかかわるトピらしく、以来、記事を書いたグレイドン・カーター元編集長にずっと指の写真を送り続けているのであります。
SPYマガジン編集長を経て、おしゃれな雑誌「Vanity Fair」編集長としてファッション界に25年間君臨したカーター氏は 2015年11月号でこんな風に書いています。
(トランプは)人のことは平気で悪口言うのに、悪口を言われると、たちどころに落ち込んで檻の中のフェレットみたいに丸くなってしまうやつだ。それで昔これ言ったら反応が見ものだなと思って、「指の短い俗男」とSPYマガジンで書いたことがある。四半世紀以上も前の話だ。以来トランプはずっと今にいたるまで、僕に指の写真を送り続けてきている(大体は雑誌をビリビリっと破いたもの)。全部、金色の油性ペンで丸をつけてね。指が長いと言いたいんだろうが、僕的にはやっぱりどう見ても短い。罪悪感に駆られることすらある。
今年も届いた。大統領指名候補争いに出馬を決める前にね。また手に丸つけた写真が入っていた。「ほら、そんなに短くないじゃん!」と金色の油性ペンで書いていたので、「いや、相当短いでしょ」と書いて送り返してやった。
…。

ゲッティーイメージズが撮った元の写真(2016年にスコットランドで撮影)と比べてみたら...

やっぱり指がひゅんと伸びてました。こんな微妙な差に気づいて指さしてるGizmodoも泣ける存在なのですが、伸びてます。

微妙なエンハンスメントも
そんなこんなで10月からのホワイトハウスの写真をクロスチェックしてみたら、少なくとも3枚で修正が確認されました。最後の1枚は、胴回りや首のたるみを取ったものです。


これは「修正とわからない」のがポイント。今ブームのFacetuneアプリで補正かけたみたいなタッチ。Facetuneも盛りすぎると、トランプJr.(下)みたいに明らかに修正とわかって爆死ですからねぇ…。
トランプ大統領はFacebookがフォロワー2510万人、Instagramが1150万人、Twitterが5750万人で、CCN(Facebook3090万人、Instagram660万人、Twitter4210万人)よりずっと大きなインフルエンサーです。体形は大統領の場合、気力と健康のバロメーターなので、気にするのはしょうがないけど、「フェイクニュース批判する割にはフェイク写真だし」とか言われちゃいますよね…はい…。
なんか最近は修正が当たり前になり過ぎて、生顔に耐えられないティーンが整形に走るケースが増えているらしいので、大統領ぐらいドッカリ無修正でいなくてどうする!って思います。まあ、ホワイトハウスが気を回してひゅんと伸ばしたのか、本人の指示かはわかりませんけどね。ブラッド・パースケール元選対本部長に何度かコメント求めたのですが、ノーコメントでした…。