樹脂のプールからいきなり立体が誕生。新しい3Dプリント技術の研究

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  • author 岡本玄介
樹脂のプールからいきなり立体が誕生。新しい3Dプリント技術の研究
Image: nature video/YouTube

レジンに光を当てて硬化させます。

3Dプリンターは、溶かしたフィラメントや、光で硬化する樹脂のうすーい層を重ねて立体造形を生み出す方法が主流です。2Dのプリントを何層も重ねて、3Dの造形を生み出すイメージですね。

ですが、カリフォルニア大学バークレー校で行われている研究では、を使って空間全体のレジンを硬化させ、3D印刷をするのです。

この装置の名前は「レプリケイター」natureいわく、CTスキャナーに着想を得て作られたのだそうです。

Video: nature video/YouTube

なるほど、まずはCTスキャナーが何層もの断面図を3D画像にする逆のやり方で、印刷したい立体造形物のさまざなな角度の画像を用意し、それを回転して動く動画にするとのこと。そしてプロジェクターで照射する動画と、光の強さで硬化する液体レジンのカップとを同期させると...? ものの2分でロダンの『考える人』が生まれました。1枚ずつ層を重ねるいままでの3Dプリンターより圧倒的に早い速度です。

固まるレジンの仕組みは、樹脂内の化学物質が光子を吸収し、それがあるしきい値に達すると、アクリレートが重合し、樹脂分子が互いに連鎖して固まったプラスチックになる、というもの

現在は数cmの物体しか印刷できませんが、完成品の表面がスムーズなので医療品などが生成できたら良さそうです。従来型の3D印刷では、サポート部分を切ったり、バリをヤスリ掛けする手間がかかりますが、これなら手間もその際に出るゴミも削減できますね。

Source: YouTube via nature

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