このサイズのズーム競争、どんどん白熱していって欲しいと思う次第。
光学125倍、ズーム域24〜3,000mmの「COOLPIX P1000」なんてバズーカコンデジもありましたが、スマホで良い写真が撮れる昨今、コンデジはズームを武器にするという戦い方もジワジワきてます。まぁアレはやりすぎのレベルかもですけど……。

というわけで、程よいサイズと光学レンズならではの広域ズームを実現しました、ニコンの「COOLPIX A1000」です。光学35倍、範囲にして24mm〜840mmをカバーします。f値は3.4〜6.9。


EVFとタッチパネルというのも、このサイズの定番になってきましたね。競合はやっぱり、PanasonicのDC-TX2やソニーのRX100VIといった、手のひらサイズの光学ズーム推し系。このあたりと比べても、光学35倍は抜きん出てます。そのかわりセンサーは1/2.3型ですけど、「センサーよりもズームだ!」というズーム至上主義にはピタリな一品。

モニターチルトで、自撮りやローアングルもはかどります。手ブレにはご注意。

24mmから一気に840mmのテレ端まで、大体3秒くらいでしょうか。とっさの被写体に寄る速度としては充分な速さです。

寄りますぜ〜。AFの速度はまぁまぁってとこなので、落ち着いてズームしたい旅カメラだったり、引き寄せ専用のサブ機みたいな運用が似合うかも。手ブレは3.0段ですが、ズームで使うならEVF覗いてしっかり固定したいですね。デジタルズーム込みだと最大3,360mmとかになるのでなおさら。あれ、P1000のテレ端超えてない?

それでいてこのサイズ、大倍率を携帯できる全能感ですよ。ポケットインにはギリ、カバンに入れるなら常備レベルという具合です。やはりこのズームとサイズ感で1.0型はまだ厳しいのか……。でもニコンの人も「いずれもっとズームできると思います」と言ってたし、ポケッタブルズームの未来は明るいぞう。ズームって楽しいもんね。
COOLPIX A1000は、5万8500円にてすでに発売中。35倍かぁ、来年の今頃は何倍までいくんだろう?
Source: CP+