ぜひとも、手と目で確かめていただきたい一台。
2018年のベストミラーレスカメラとの評価も多い、「FUJIFILM X-T3」。そのミニ版が出るよって言われたらそりゃあマジですかとなるわけで。だって去年、X-T2を買いましたもん。だからヤツの姿は拝まなければなりません。

富士フィルムブースで待ち構える、ヤツの名前は……。

そう、「X-T30」!

こやつを説明するのは簡単で、X-T20のボディにX-T3で初採用されたX-Trans CMOS4センサーと、進化した画像エンジンX-Processor4を載せました、というもの。まさにミニX-T3なワケです。センサーが新しいという理由でX-T3を悩みまくった去年の自分に「来年、そのセンサー載せたX-T20出るよ」って言ってやりたい。

とはいえ、完全にX-T20と双子ってワケではありません。X-T20よりもわずかに厚みが増し、X-T20では十字メニューとQボタンだった背面の操作系は、スティックボタンとメニューボタンに置き換わりました。持った感じも見た感じも、親指まわりはスッキリしましたね。Qボタンは親指のグリップ部分に。GFX 50Rみたいだぁ。

カードスロットはシングル。−3EVの位相差AFやカラークロームエフェクトなど、X-T3ゆずりのセンサー&エンジンを活かした性能を持ちつつも、ライトユース向けで親しみやすい2桁。おかげでお手頃価格なんです。

まぁ、ね。色々と書きましたけど、X-T20の後継機というなら、気になるところはやはりアレです。X-T20のお手頃さに惹かれつつも、アレが気になったがゆえに僕はX-T2を選んだのです。そのポイントはというと……。

アイカップ……! X-T20はアイカップがかなり浅く、まつ毛がはさまったり眼窩(がんか)がガチっとぶつかったりするんですよ。ここを浅くすることでコンパクトにしてるのがX-T20のウリですけど、ファインダーの快適さはやはり一桁機に軍配が上がるもの。
では、X-T30のアイカップはどうだったかというとぉ〜。

浅かったんだなぁ……。そこX-T20から受け継いじゃったかぁ。でもでも、X-T3のセンサー&エンジンをこの省スペースさで持ち歩ける、これは代えがたいロマン。このアイカップで問題ない人もいるのですから「え、別に普通に使えるじゃん?」と感じた方は、きっとX-T30に選ばれし人なんです。骨格か、骨格が悪いのか!?
あと、ミニX-T3を謳いながらX-T3と違いある点は、動画です。4K30p連続約10分、DCI4K30p連続約10分、フルHD連続約15分となってます。4KでのF-log撮影もできますが、こちらも30pどまり。60pのヌルヌルさが別にいらないというなら、価格もサイズもお手頃ですね。

フジ印のミニフラグシップたるX-T30、発売日は2019年3月20日(水)。価格はボディ単体で11万8260円です。アイカップ、アイカップなぁ……(うわ言のように唱えている)。
Source: CP+2019