これほどわかりやすい「新時代カメラ」も、そうないですよね。
小雨降りしきるハマの港町で、静かに始まったカメラのワールドプレミアショー、CP+。皆さん気になるものがいーっぱいあると思いますが、僕がいっちばん見たかったのは、ZEISS(ツァイス)ブースのこの一台。


ガラスケースでやおら回る、孤独なあのシルエットは……!

AndroidベースのLightroom CCを内蔵しちゃった、ZEISSが送り出すラディカルなフルサイズコンデジ、「ZX1」! これが、見たかったッ!

うん、見に、なんです。お触りは厳禁なんです。いと無念。でも、このシュっとしてガっとした佇まいを己の眼で見れただけで満足。

ガラスケースに入れる前の状態にお立ち会いできましたので、iPhone 8 Plusと比較してみました。数値上は142×93×46mmという寸法なんですけど、なんだかイメージしてたサイズ感よりは大きめ。4.34インチのディスプレイも広々と見れるし、握り心地もガシっとしてそう。握ってないけども。

背面ディスプレイではLightroom CCの現像工程のデモ映像が流れてました。このままメールアドレスを入力して送信もできるってんですから、すごいなぁ。

で、背面ディスプレイ右側の手前に折り曲がった部分。構えるとここに親指が来るのですが、操作時のパラメーター項目もちょうどここに表示されるんです。おかげで親指でサクサク操作できるんですって。よく考えられてるー!
ZX1のプロダクトマネージャーをつとめるElliot Shihさんに「どうしてLightroom CCを内蔵したの? 苦労したところは?」と聞いてみました。「現代のフォトグラファーのニーズに応えたいと思ったからです。苦労した点は、Lightroomのバージョンやアップデートですね。Adobeと連携することで上手く乗り越えることができました」とのこと。

気になる発売日は未定。2019年中もちょーっと……なご様子でしたが、なんせこれだけエッジーなカメラですもの、注目し続けますとも。そしていつか触れる日が、来ることを!
Source: CP+