インターネットのご先祖様「World Wide Webブラウザー」を再現したよ!

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  • author Adam Clark Estes - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
インターネットのご先祖様「World Wide Webブラウザー」を再現したよ!
Image: CERN/Gizmodo US

これに懐かしさを憶える人はいますでしょうか?

日本で「www」と書くと草が生えていると思う人も多くなった昨今。世界的には変わらず「World Wide Web」が常識かと思われます。そんなWorld Wide Webが今年で30年目を迎え、CERNの開発者やデザイナーが30年に渡る混乱と輝きを祝うために、最新のブラウザー内で実行可能なオリジナルのWorldWideWebブラウザー版を作成しました。

それがどんなものなのか、まずは映像でご覧ください。

Video: Remy Sharp/YouTube

ということで、実際のWorldWideWebがChromeで試せるようになっています。

URLを打ち込んで新たなサイトに移動するには、Document>Open from full document referenceの順でメニューをクリックしてください。残念ながら白背景に黒文字で表示されるだけ、さらには下線の引かれたリンクもクリックできないので、あまり面白みはありませんし、現在のネットより操作が面倒だったりして、味わい深いものとなっています。

ネットの礎を築いたブラウザー

ブラウザーという優れたコミュニケーション・ツールを強化するソフトウェアは、絶えず進化し、改善されています。そのため、かつてのインターネットが鈍い灰色のテキスト・ボックスであったことを忘れさせてくれます。

最初のWorld Wide Webは、1989年3月に欧州原子核研究機構(CERN)の科学者であるティム・バーナーズ=リーによって作られました。最初の提案は、初歩的な“ウェブ”のハイパーテキスト文章を、“ブラウザー”で閲覧するというもので、NeXTのコンピューターで開発された「WorldWideWeb」が初のブラウザー・アプリケーションとなったのでした。そのご、プロジェクトが公開される数カ月前の1990年12月に、立ち上がることとなりました。

WorldWideWebの使い心地

実際に試してみるとわかりますが、まずアドレスバーがないんですよね。それにメニューからの操作感も面倒で、当時はNeXTがグレースケール画像しかサポートしていなかったため、色もありません。ついでに画像もナシ。

写真が初めてウェブ上で表示されたのは1992年と、意外とそんなに大昔のことでもなかったりします。それはバーナーズ=リーと友達でCERNの従業員だった、コメディー・バンドのLes Horribles Cernettes(頭文字が大型ハドロン衝突型加速器と同じLHC)のプロモーション写真でした。(女性4人組の彼女たちはYouTubeチャンネルを持ち、1993年に『Surfing on the Web』という曲を発表しています)

さらに歴史を垣間見てみよう

もしこれらに面白さを感じるのであれば、CERNのウェブサイトで年表をチェックしてみるのも一興かと思います。そこには、このインターネット上の節目がわかる便利な出来事が時系列で並び、 30年ほど前にバーナーズ=リー自身が書いたWorldWideWebの最初の提案書など、初期のWeb履歴がたくさんあります。

また、当時バーナーズ=リーがどのようにこのブラウザーを使っていたのかという、スクリーンショットいくつか見られたりと、貴重な歴史がわかることでしょう。

何はともあれ、こうしてインターネットの恩恵を受けている我々は、一度くらいブラウザーのご先祖様の顔を見に行ってもバチは当たらないはず。操作方法は慣れるまで数分かかりますが、余計な広告などが表示されないネットの原風景が広がっています。

Source: YouTube (1, 2), CERN, WorldWideWeb via engadget, MOTHERBOARD, WorldWideWeb NeXT Application (1, 2), w3.org (1, 2)

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