昨今、外に出れば耳から綿棒が突き出たみたいなイヤホンを見かけないことはありません。そうした日常がすぐになくなることはたぶんないでしょう。今年、Apple(アップル)のAirPodsは5000〜5500万台を売り上げると予想されていますから。
しかし、そんな状況はSamsungの新完全ワイヤレスイヤホンによってすぐ変わってしまうかもしれません。SamsungはAirPodsのライバルたりうる完全ワイヤレスイヤホンがあることを優れたテクノロジーを用いることで示そうとしているのです。

Galaxy Budsの価格は130ドル(約14,400円)。160ドル(国内価格 税別16,800円)のAirPodsに対するリードが目を引きます。でももっと重要なのは、Galaxy Budsは一度の充電で6時間の音楽ストリーミング再生または5時間の通話ができるとSamsungが主張していることでしょう。これもAirPodsに対する若干のアドバンテージになっています(AirPodsは1回の充電で5時間の音楽再生・2時間の通話)。
Galaxy BudsはBluetooth 5をサポートしています。昨年発表されたGalaxy IconXは対応しておらず、音切れがしばしば発生していました。





意外だったのは、ケース内蔵のバッテリーで2回以上フルチャージできることに加えて、ケースそのものはUSB-CまたはQi互換のワイヤレスチャージャーで充電できることです。後者はAirPodsファンが数年来求めてきたものなんですから、大したもんです(Appleは2017年にワイヤレス充電可能なAirPodsケースについて発表してるんですが)。また、Galaxy S10はリバースチャージ(スマホでアクセサリを充電する)機能を備えており、Galaxy BudsのバッテリーがピンチのときはS10の余分なバッテリー容量を送ることさえできます。
AirPodsとは異なり、Galaxy Budsは耳から飛び出た異様なデザインではありません。しかし究極的には、音質とBluetooth接続の安定性によってGalaxy Budsという製品は成功を収めています。こうした部分を正しく評価するには、5分以上のデモが必要になります。
Galaxy BudsはAirPodsの急速な普及を止められないかもしれませんが、Androidファンにとってデフォルトになりうる完全ワイヤレスイヤホンという点で大きな勝利ではないかと思います。
2019年2月21日:重複していた文章を削除いたしました。