暖冬で降雪は減っても、いざ降るとドカ雪になる可能性が高いらしい

  • author Maddie Stone - Gizmodo US
  • [原文]
  • 湯木進悟
暖冬で降雪は減っても、いざ降るとドカ雪になる可能性が高いらしい
Image: axily/Shutterstock.com

日本でも同じじゃない?

温暖化暖冬なんていうわりに、どっと大雪が降っては、交通がマヒして学校は閉鎖なんてことが、北米では毎年のように続いているそうです。でも、時が経つにつれて、冬将軍の勢いも衰えていくと期待してみたいところでしょうけど…。

このほどGeophysical Research Lettersに掲載された研究論文には、温暖化が冬の嵐におよぼす影響についての調査結果が掲載されています。雪をもたらす嵐が北米を襲う確率は、やはり今世紀後半にかけて、減少の一途をたどるようですね。しかしながら、雪害をもたらすほどの大規模な嵐は、まったく減る気配がなく、むしろ状況は悪化することも予想されるんだとか!

雪嵐の数は、今後は全体的には減っていくことでしょう。しかしながら、冬の大嵐がなくなることはなく、より大雪を降らせる嵐を経験することが予測されます。

同研究論文を発表した、米国ペンシルバニア州立大学のColin Zarzycki助教授は、こんなふうに語っていますよ。今回の調査結果は、米国立大気研究センター(National Center for Atmospheric Research)において、35の気象モデルシミュレーターを比較分析して、導き出されるにいたったようです。温暖化の影響で、これまでなら雪嵐だったものが、冬期に大雨を降らす嵐へと形を変えていくと考えられていますね。とはいえ、二酸化炭素排出量の増加により、海水面の温度が上昇し、空気中の湿度も上がるため、嵐の大きさは巨大化傾向。そのため、いざ雨ではなく雪が降ることになれば、現在よりも大雪をもたらす危険性が高まっているとされています。

なお、今回の発表内容について、ほかの専門家たちも合意してはいるものの、なかには、大雪よりも大雨が冬期に頻繁にやってくる危険のほうが、より深刻であると考えている研究者もいるようです。今後は、人口密度と雪害の関連性なども調査され、どのように気候変動に対処していくべきかの解決策などを研究予定。温暖化で冬がなくなるのではなく、より厳しい冬になっていくという意味では、日本国内でも、引き続き大いに対策が必要な分野かもしれませんよね。

Source: Geophysical Research Letters

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