ゴリラガラスってどうやって作ってるの?

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  • author 岡本玄介
ゴリラガラスってどうやって作ってるの?
Image: CNBC/YouTube

大人の社会科見学の時間です。

スマートフォンのディスプレイを護るゴリラガラス。プラスチックの数十倍ともいわれるこのガラスがどうやって作られているのか……気になりません?

CNBCが、ケンタッキー州ハロッズバーグにある世界最大級のガラス製品メーカー、コーニング社が持つ最古の工場に潜入。その作り方を見てきました。

Video: CNBC/YouTube

製造過程では人の手が触れず、空気機械のみがガラスに接触。24時間体制でガラスを造り続けています。

コーニングの歴史と転換期

1950年代に建てられた工場は、はじめガラス用のレンズを作っていました。それが1980年代にLCDパネルを作るようになります。そして2007年、初代iPhoneが発売される約半年前にスティーヴ・ジョブズから電話があり、iPhoneのディスプレイ用ガラスの製造を頼まれたのがきっかけで、ゴリラガラスが生まれました。

コーニングは1879年にエジソン製電球用のガラスを作っていましたが、それ以降、今では世界中のさまざまなメーカー向けに、60億個のゴリラガラスを造っているのです。

作り方

材料は世界中から集めたものを混ぜ、機械が自動的に大型の炉まで運び、1000度の高熱で数日かけて溶かし、およそ7階の高さから板ガラスの状態で垂れ流しつつ、重力に任せるがまま自然に冷ますのです。

Video: Corning Incorporated/YouTube

コーニングいわく、このプロセスは独自の世界初「フュージョン・フォーミング」というもので、シート状に溶けたガラスがアイソパイプと呼ばれるV字型のガイドを伝い、流れ落ちる段階で結合するとのこと。これにより傷や欠陥が生じないのだそうです

しかも0.1mmから2mmまでの薄さで作ることも自由自在。冷えて固まったガラス板は吸盤ロボットがバケツリレーのように運搬していますが、たまに落として割っちゃうのがご愛嬌ですね。そしてカットされたガラスは熱い塩水に漬けられ、化学反応でさらに強固なものになるのだそうです。

私たちが普段からタップしたりスワイプしたり、はたまた床に落っことしたりしているスマートフォンのガラスは、このように作られているのでした。


Source: YouTube (1, 2), CORNING

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