「はやぶさ2」の着陸地点に謎の黒い影?

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  • author George Dvorsky - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岡本玄介
「はやぶさ2」の着陸地点に謎の黒い影?
Image: JAXA、東京大学、高知大学、立教大学、名古屋大学、千葉工業大学、明治大学、会津大学、産総研

巻き上がった粉塵が黒かった?

JAXAの「はやぶさ2」による小惑星リュウグウへのタッチダウンが見事成功しました。地表に5gのタンタル製の弾を300m/sで撃ち込んだのち、また20km上空の軌道に上昇していきました。

上手く行けば、砕いた岩石のサンプルをサンプラーホーンでゲットしているのですが……結果は2020年12月に帰還するまでわかりません。

謎の影が写る

そしてJAXAは、「はやぶさ2」が上昇を始めて約1分後に、広角の光学航法カメラ(ONC-W1)で撮影した写真データを公開しました。撮影高度はおよそ25m辺りからなのですが、タッチダウンした場所が黒く変色していることが判明。これ、現時点ではその理由がわからないのです。

一応JAXAいわく、考えられる理由を述べています。

変色した理由は現時点では不明ですが、スラスターや弾丸(プロジェクタイル)に よって舞い上がった砂によるという可能性も考えられます

どちらの理由もあり得そうですし、もしかしたらふたつの要因が一緒になっているのかもしれません。何かしらの衝撃で変色したのか? それとも地表のスグ下に黒い砂の層があり、それが巻き上がったのか? はたまた単に粉塵が落としたなのか? いろんなことが考えられますね。

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Image: JAXA、東京大学、高知大学、立教大学、名古屋大学、千葉工業大学、明治大学、会津大学、産総研

JAXAの画像では、タッチダウン予定地点の丸印と重ねた図が公開されています。 矢印の先で反射している白い点が、「はやぶさ2」に着陸の基準点を教えるターゲットマーカーとのこと。

BBCでは、着陸はマーカーから4~5m離れた位置で行なわれるよう計画されていると伝えています。着陸地点が幅6mなのを考慮すると、その計画は上手く行ったようです。

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Image: JAXA、東京大学、高知大学、立教大学、名古屋大学、千葉工業大学、明治大学、会津大学、産総研

JAXAは、タッチダウン前の領域を示す画像も公開しました。しかし写真に変色はナシ。つまり、変色は確実に着陸が原因であることを示しているのです。

JAXAが研究施設で実施した弾丸射出の予備実験では、そのとてつもない威力がスローモーション映像で紹介されています。最低限の重力しかないこの小惑星でなら、その強烈な衝撃でこうした変化が起こっても驚くことではありません。

次の任務はクレーターを作る!?

リュウグウにおける、「はやぶさ2」の任務はまだ続きます。スケジュールによりますと、次は4月から6月のどこかで、地下物質の抽出を試みます。そのため、探査機は小さな爆発装置を小惑星に落とし、小さなクレーターを作り出すのです。そして粉塵が落ち着いたら、降下してサンプルを採取することになっています。

何はともあれ、今のところ地球から遥か約32億km先にある、幅1kmの小惑星で行なっている任務は好調です。次の任務もアグレッシヴなので、また何かが起こるかもしれませんね。

Source: JAXA (1, 2, 3), BBC

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