これは予想外…。
MWC19に先駆けて行なわれたMicrosoft(マイクロソフト)のプロダクトリリースイベントで紹介された新型MRヘッドセット「HoloLens 2」。産業技術だけでなく建築、医療、製造、ゲームなど、すでにさまざまな分野の20を超える企業と提携し、今後プラットフォームとして使用されることが期待されています。
そんな中、発表会で紹介されたHololens 2の使用事例では、なんとApple(アップル)製品であるiPad Proが登場しました。そう、SurfaceじゃなくてiPadです。
事例を披露したのは、CADやPLM(製品ライフサイクル管理)関連のソフトウェアを開発するPTC(パラメトリック・テクノロジー・コーポレーション)。顧客である熱交換器や工業用ファンなどの製造会社Howden(ハウデン)と共同で、水処理に使用する送風機の3Dモデルを現行品の改修時に使うことで、ダウンタイムを限りなく抑えることができるという事例を紹介してくれました。
ステージではiPad ProとHololens 2を連携させ、iPadから指示を出し、Hololens 2で送風機の3Dモデルをみながらパーツを確認するなどの作業を披露。こういった使い方によって、初心者の作業員をトレーニングすることもできるようです。
Microsoftは発表会で「MRの世界はオープンにしたい。だから壁を作らないで」と暗にAppleに対してのメッセージとも取れるような発言をしていました。たしかにMRの世界の壁を取り払えば、さらに普及することが期待できますからね。
SurfaceではなくiPadでのコラボをイベントで見せてくれるなんて、Microsoftも堂々とAppleをつつくもんですね…。