最新GPUも搭載、より頼もしい1台に。
Huawei(ファーウェイ)がMWC(モバイル・ワールド・コングレス)で、いろいろとMacBook ProライクなWindowsラップトップ「MateBook X Pro」をアップデートしました。米GizmodoのSam Rutherford記者のハンズオンでその感触をご覧ください。
去年Huaweiが出したMateBook X Pro(以下X Pro)は、僕にとっては良いサプライズでした。それまでHuaweiというと、いくつパソコンを出してもどうしても「スマホメーカー」という印象が強かったんですが、X Proは僕のお気に入りラップトップになったんです。
だからMWC 2019でMatebook X Proがアップデートされて、さらにお手頃版も出るって聞いて単純にうれしかったです。まず筐体に関しては、2019年版X Proは去年のモデルとほとんど同じで、しいて言えばHuaweiロゴが従来の花のアイコンから文字に変わったくらいです。

ちょっと面白いのは、キーボードから飛び出すWebカメラ。ディスプレイは前と同じく14インチで細ベゼル、3000 x 2000の鮮やかなタッチスクリーンです。
X Proの真に新しい要素は、全部見えない部分にあります。CPUは第8世代Intel Core i5-8265Uかi7-8565Uが選べ、ストレージも増量、USB-CポートのひとつではThunderbolt 3をサポート、ネットワーク関係もBluetooth 5.0とより高速な802.11acに対応しました。

さらにOne Hopという、スマホとのファイル共有機能も搭載されました。これはパームレスト部分にあるNFCのステッカーにスマホを載せると、PCからスマホへ(またはその逆に)Huawei Share 3.0を使ってデータを送れる仕組みです。ただしこれが使えるスマホはHuawei製に限られるので、実際使える人は少ないかもしれません。
でも個人的にX Proの最大のアップグレードは、オプションのGPU、Nvidia MX250です。MX250は今年のCESで発表された最新GPUで、これを使えば写真や動画の編集がもっとやりやすくなるはずです。MX250を搭載できるラップトップはX Proが初となります。

あとはソフトウェア系で便利機能がありました。X Proでは画面を上から3本指でドラッグすると、スクリーンショットが簡単に撮れます。それをコピーして、別のソフトウェアなりスマホなりに直接貼り付けるのも可能です。ただしこれも、スマホに貼り付けるにはHuaweiスマホじゃないといけません。
価格はX ProのIntel Core i5バージョンがRAM 8GB、SSDが512GB、MX 250のGPUを搭載して1,600ユーロ(約20万円)、i7モデルでRAM 16GB、ストレージが1TBで2,000ユーロ(約25万円)です。
もう少し安かったらな…という思いを見越したかのように、今回はお手頃版のMateBook 14も発表されました。






MateBook 14のボディはX Proとほぼ同じに見えますが、並べてよーーく見ると、MateBook 14の方が若干大きくて厚いのがわかります。
ポートに関しては、USB-AがふたつにUSB-Cがひとつ、そしてHDMIがひとつです。X ProはUSB-AがひとつとUSB-Cがふたつでした。MateBook 14のほうが、HDMIポートがある分余計なアダプタが不要になります。
ただ大きな違いは、MateBook 14はDolby Atmosスピーカーが2カ所(X Proは4カ所)、画面解像度が2160 x 1440と若干低く、Thunderbolt 3非対応です。でも全体的に大した違いではなく、薄さとかよりとにかく予算重視の人には良い選択肢になりそうです。

先代X Proはあまりに売れすぎて在庫がなくなるくらいだったので、それがさらにアップデートされ、お手頃版までできたのはうれしい限り。
MateBook 14は1,200ユーロ(約15万円)からで、これはCPUがCore i5、RAMが8GB、SSDが512GB、GPUにNvidia MX 250搭載の場合です。CPUをCore i7、RAMを16GBにすると1,500ユーロ(約19万円)となります。