待ってたぞ!!
昨年9月のPhotokina(フォトキナ)で発表され、CES 2019でも参考展示されたパナソニックのフルサイズミラーレス機、「LUMIX S1/S1R」の詳細が解禁になりました。
S1/S1Rともに、3月23日に日本で発売されます。
2019年2月14日 追記:日本でも正式な発表が行なわれました。日本での情報を更新しています。
おさらいしておくと、S1Rは47MPのフルサイズセンサーを持つ高画素モデル。S1は24MPのフルサイズセンサーを持つスタンダードモデルです。
S1は約31万円、S1Rは約46万円スタート

まず、価格が判明しました。3月23日発売です。
LUMIX S1
ボディのみ→オープン価格、予想実売価格 31万4000円前後(税抜)
レンズキット→オープン価格、予想実売価格 42万6000円前後(税抜)
LUMIX S1R
ボディのみ→オープン、予想実売価格 46万4000円前後(税抜)
レンズキット→オープン、予想実売価格 57万6000円前後(税抜)
レンズ3本が発売

本体に合わせて、パナソニック製Lマウントレンズ3本の価格も解禁されました。こちらも3月23日発売です。
・50mm f/1.4 S Pro→28万5000円(税抜)
・70-200mm f/4 S Pro→21万円(税抜)
・24-105mm f/4 Macro→16万円(税抜)
※すべてメーカー希望小売価格
70-200mmと24-105mmは、OIS(スタビライザー)搭載です。また2本のS Proレンズは、フォーカスリングが前後する設計になっており、この操作でAFとMFを切り替え。また50mmには、ライカレンズのような絞りリングもついています。Lマウントは、ライカ、シグマ、パナソニックの3社アライアンス。他社ボディでの装着も想定した設計です。
パナソニック製のLマウントレンズは、2020年までに10本のレンズが追加されるとのこと。
大きさはEOS 5Dクラス

S1/S1R、フルサイズミラーレスにしてはかなり大きいです。
(ボディのみ) | 幅 | 高さ | 奥行 | 重量(付属物なし) |
---|---|---|---|---|
LUMIX S1/S1R | 148.9 mm | 110 mm | 96.7 mm | 899 g |
EOS 5D Mark IV | 150.7 mm | 116.4 mm | 75.9 mm | 800 g |
ソニー α7R III | 126.9 mm | 95.6 mm | 62.7 mm | 572 g |
ボディのみの大きさは、EOS 5Dに匹敵します。フランジバッグはEOS Rシステムと同じ20mmのため、本体自身は薄いですが、グリップ部分がかなり大きなデザインになっています。
バッテリーもでかい

バッテリーもでかいです。3050mAhです。とはいえ、撮影可能枚数はファインダーで360枚(S1で)。普通です。
XQD、SDXCのダブルスロット

S1/S1Rともに、記録メディアはXQDとSDXCのダブルスロット。XQDカードはNikon Zシリーズが採用していたこともあり、話題になりました。XQDカードにもいいところがあり、SDにもいいところがあり、両方採用したのは最高だ!
5.5段 ボディ内手ブレ補正

マイクロフォーサーズのLUMIX Gシリーズ、GHシリーズでは定番となった手ブレ補正技術。LUMIX Sでも健在です。
センサーシフト方式の5軸ボディ内手ブレ補正は、最大5.5段の性能。また、対応レンズと組み合わせて発揮する手ブレ補正機能「Dual I.S. 2」にも対応し、こちらは最大6段の性能。LUMIX G9の6.5段分には及ばずとも、フルサイズミラーレスではトップクラスの性能です。
かなり期待なファインダー

ミラーレスカメラにとって、電子ビューファインダー(EVF)は体験の肝ですが、S1/S1RのEVFは576万ドットのOLED。EOS R、Nikon Zシリーズが369万ドットですから、これはトップクラスの性能です。
もちろん4K60p

GH5やGH5sで、すでにLUMIXは動画向けのミラーレスの覇権を握っています。もちろん、S1/S1Rでも4K60pの撮影(4:2:0 8bit)に対応。
またS1に至っては、今年じゅうに有料のアップグレートキーが発売される予定です。こちらを購入すれば、外部出力を経由した4:2:2 10bitの4K/60p動画の撮影、また4K30pまでの4:2:2 10bit動画の内部記録が可能になります。
自撮りは不可

背面のモニターは、バリアングル液晶ではなく、チルト式です。自撮りはできません。
2019年2月3日 1:00更新:重量の情報を追記しました。
Source: Panasonic UK & Ireland, The Verge, cinema5D, PHILE WEB