環境のために肉をやめる? ベジタリアンにならなくても大丈夫。こうしてみて

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  • author Brian Kahn - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岩田リョウコ
環境のために肉をやめる? ベジタリアンにならなくても大丈夫。こうしてみて
Image: Miles Willis / ゲッティイメージズ

少しの変化で大きな影響があるんです。

お肉ってやっぱりおいしいもんです。スーパーに切り身で綺麗に並んでいるお肉を見ると、命あった動物であるいうことを見なくて済むので。いくら動物が好きでもお肉をやめてベジタリアンになるというのは簡単なことではありません

実は、筆者は去年から肉を食べるのを「ほぼ」やめました。正確に言うと、魚は食べますし、外食でみんなでシェアして注文する時には肉を食べています。なので、ストレスなく肉の量を減らすことができました。動物の権利というのもありますが、環境について考えたのが大きな理由です。

米GizmodoのBrian Kahn記者も同じように、環境について考えた結果、ここ数週間「プラネタリー・ヘルス・プレート」という食事法で肉の量を減らしたそうです。一体どんな食事法でなぜそれが環境にとって良いことなのか、彼の記事を読んでいきましょう。


「プラネタリー・ヘルス・プレート」は完全に肉断ちをするのではなく、 食事の割合が野菜と果物50%、残りはパーセンテージの多い順から穀物類、植物性タンパク質、不飽和植物性脂肪、乳製品、動物性タンパク質、砂糖、でんぷん質の野菜というもの。これをやってみて、僕は肉はそんなに食べなくても大丈夫だと気づきました。プラネタリー・ヘルス・プレートは地球にダメージを与えないように、2050年に100億人が今と変わらない食事ができるようにというプログラム。どうして今、肉を食べる量を減らすべきなんでしょうか。

平均的なアメリカ人が食べる鶏肉と牛肉は、年間約100kg。これは去年の数字なのですが、年間消費量の最高記録でした。豚肉、七面鳥、そして他の肉となると125kgという量。これはアメリカの食文化でお皿の中心にはいつもお肉がのっているということの象徴なのかもしれません。朝ごはんにはベーコンと卵。ランチはハムサンドウィッチ。ディナーはステーキとじゃがいも。感謝祭にはターキー、イースターにはハムといったように。

でもこれってシンプルに多すぎませんか。アメリカだけで、地球が対処できる値の638%もの量の肉を消費していて、さらにはアメリカが排出している温室効果ガスの8%は牛のゲップや肥料管理などから出るものなのです。現在、世界全体では肉の環境収容力の3倍近くもの量を保持しているとEAT-Lancetの報告書にも書かれています。

僕は、肉を食べるのは1ヶ月に1回かそれ以下で、買う時は地元の肉屋さんで買います。鶏肉は月に2回、同僚とランチをする時。肉の量を減らすプラネタリー・ヘルス・プレートを実行するのは、旅行中を除いてはそんなに難しくありませんでした。この食事法を始めてからは肉の量が決まっているため、肉を食べたい時の理由をしっかり考えるようになりました。例えば、誕生日。先週僕の誕生日だったので、肉を食べようと思いました。ステーキも大好きだけどメキシカンタコスにしようかな...なんて、お肉を食べるのは特別な日になり、どんなお肉を食べようかと考えるのも楽しみになりました

肉を「意図を持って」食べるようになったことで、肉を食べるときの気分が良くなったように思います。いつも環境にとって良いとは言えない選択をしてきたことに罪悪感を感じていたからです。ミディアムレアのステーキを一口食べるごとにこの地球の死への賛辞のように感じていたから。その代わり、例えば通勤で公共交通機関や自転車を使うとか、正直ただのパフォーマンス的な、環境に配慮したような行動をする自分を自画自賛しながら、肉を食べることとのバランスを取っていた気がしています。

もしアメリカ人が、肉断ちはしないけれど、野菜多め、肉と乳製品も食べるけど少なめという「フレキシブル」な食事をするようになれば、この世界の環境は変わっていくと思います。もちろん全員がヴィーガンになればもっといいかもしれません。でもただ「野菜多め肉少なめ」の食事をするだけで、温室効果ガスの割合の多くを占める家畜関係の割合を大きく減らすことができますし、やはり健康にもいいのは明らかです。

アメリカと言えば肉!みたいなイメージがありますし、一晩でヴィーガンになれるわけはないのですが、食べ方をちょっと変えるだけで世界が変わっていくのです。

無理なくお肉を楽しみながらお肉の量を少しずつ減らすことで、自分が食べるものに意識を置くことができますし、自分が食べるものを選ぶ、という姿勢は体にも心にも大事なことです。それが地球温暖化を食い止めるのであれば、自分のため、地球のためにちょっとやってみてはいかがでしょうか?

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