何が良いかといえば、サイズ感。そしてスピード。
単焦点レンズを搭載した高級コンデジ。最強のスナップシューター。世間的にはニッチなカメラではありますが、おそらく今年のCP+における目玉の一つが、このリコー「GRIII」でしょう。

3月15日発売予定のGRIIIがタッチ&トライできるとあり、リコーブースの前面はGRIIIが占拠しています。

次々とお客さんがお訪れ、1人5分までという制限もかけられていました。
本体は若干の小型化&すべてがスピードアップ

さて、そんなGRIIIですが、とにかく小型化したサイズ感が秀逸。
前機種である「GRII」との比較がこちら。
横幅が狭まり凝縮されることでメカっぽさが後退して「塊」感が増しています。グリップが浅くなったのか、全体的にフラットな印象も“カメラの原型”といった趣で、クラシック&タイムレスな印象が強まりました。

こちらが背面。
AEL /AFL /C-AF切り替えレバーとボタン、そして露出補正に使われていた「+」「−」ボタンが廃止され、より原型感が強まりました。
そして大幅に画面が大きくなり…。

…と思いきや、液晶を点灯してみると、画面サイズにそこまでの違いは感じられません。
GRIIIは画面周りのベゼルが液晶の一部のような質感になったため、実際の表示領域よりも大きく感じられるようです。これはちょっとマイナスポイントかも。

背面に関してはもう一つ大きなアップデートが。
マクロ/ドライブ/WB/ISOボタンの周囲にジョグダイヤルが追加されました。これによってメニュー画面や再生画面の操作性がアップしています。
あ、メニュー画面についてはタッチパネル操作のほうがスムーズですよ。

バッテリーも新しくなりました。
GRIII用の「DB-110」はよりコンパクト。しかし旧モデル「DB-65」よりも大容量になったそうです(ただしGRIIIのほうがいろいろと電力を食うらしく、駆動時間のプラマイで言えばマイナスとのこと)。

撮影場所の都合、あまり画質面での比較はできなかったのですが、確実に言えるのは「起動時間」「画面のレスポンス」「AF」などすべてがスピードアップしているということ。
スマートフォンやPCに例えるなら、CPUが何世代も高速になったかのようなレスポンスの良さ。
前機種GRIIでは「ジーっ」と動いてたAFが、「スッ」と動くようになりました。世間のカメラ全般と比べ爆速といったレベルではありませんが、この辺はしっかりと最新カメラとしての水準に合わせてきた印象です。
そしてマクロがより寄れるようになり、手ぶれ補正も搭載されたので、美味しそうな料理写真をパッと撮るといった使い方に効果を発揮しそう。

以上、限られた時間でのタッチ&トライで得た所感でした。
前機種「GRII」ユーザーとしては、ほぼすべてが最新基準にアップデートされたと同時に、よりタイムレスな“長く使えそうなカメラ”になったという印象です。
リコーの公式ストアでの販売価格は121,500円(税込)。GRIIの実売価格が6万円前後と考えると“究極の選択感”ありますが、さてどうしましょう?
Source: リコー