RS-232C。昔のパソコンではメジャーだった拡張ポートですけど、みなさん何繋いでました?
僕、オムロンのISDNターミナルアダプタを繋いで23時からインターネットを楽しんでいた記憶が残っています。憧れの64+64=128! でも、いつの間にかUSBが普及して徐々に使われなくなり「あ、そんなのものあったよね」的なポートになっていった記憶が…。
世間的にもきっとそんな感じで、RS-232Cはいわゆるレガシーポートという認識なのではないでしょうか。
…ところがどっこい。なんと2019年の現代に出資を募っている最新のハンドヘルドPC「GPD MicroPC」にゃRS-232Cがしっかりと搭載されています。

この小さなハンドヘルドの背面に、何世代のポートが共存しているのだろう?と思うと胸が熱くなります。 あぁ、欲を言えばPCカードスロットでSCSI接続できれば最強でしたね。

GPD MicroPCは6インチのディスプレイ(1280×720)を搭載。CPUは4コア、4スレッドのIntel N4100プロセッサで、メモリ4GB、ストレージは128GBのM.2 SSD。テーマとしては小型のエンジニア向けの端末とのことなので、RS-232Cといった古めの通信ポートもサポートしているんですね。
確かに一般ユーザーからしたら「使わん!」ってなっちゃうけど、現代でも工場などの組み込み型マシンやサーバとの接続、ラズパイ(Raspberry Pi)のセットアップなどにRS-232Cは現役。RS-232Cなりのメリットもあるみたいですし、エンジニアの方々にしたら言うほどレガシーじゃないの…かもしれませんね。
GPDの公式によると、INDIEGOGOでは2月15日から出資を受け付けるようです。
デスクトップ向けにもRS-232Cを拡張

びっくりついでにもうひとつ。デスクトップ向けとしても、センチュリーからRS-232C拡張ボードが登場しました。RS-232Cシリアルポート×2増設カード「ポートを増やしタイ」(CIF-S2PCIe2)です。
PCI Express接続のインターフェイスカードで、ロープロファイルに対応してブラケットも付属しますよ。これを追加すれば、最新のデスクトップマシンでも、切替器を使わずに2機のRS-232C対応機器を利用できちゃう。こうして2019年でも新型ボードが出るってことは、ニッチかもしれないけど、まだ一定数の需要があるのでしょう。
あと最新マシンで古の規格を操る。って、男の子的にどことなくロマンを感じません?