iOSのSafari、デフォルトでモーションデータの取得が不可能に。WebベースのARやVRが動かなくなっちゃうよ

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  • author ヤマダユウス型
iOSのSafari、デフォルトでモーションデータの取得が不可能に。WebベースのARやVRが動かなくなっちゃうよ
Image: Nicole Lienemann/Shutterstock.com

セキュアと引き換えに。

ARやVRのコンテンツを作っている人には、少々厄介な事態が起きるかもしれません。iOS 12.2のSafari(12.1)では、デフォルトでモーションデータの取得が不可になり、これによりiPhoneやiPadのWebベースのARやVR(WebAR/WebVR)が、正常に動作しなくなる可能性があります。

理由はプライバシー

モーションデータを取得できるようにするには、新たに導入されたプライバシー設定「Motion and Orientation Access」を有効にする必要があり、どうやらこれがデフォルトで無効になっているようですね。DigiDayは昨年のWiredのレポートが変化の理由であると推測していて、レポートには多くのサイトがユーザーの同意なしにモーションセンサーからデータを取得するスクリプトを使用しているとあります。つまり、プライバシー的に良くないと。

Web VRの例

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じゃあどんなところで影響があるかというと、映画『ファースト・マン』や『スパイダーマン: スパイダーバース』の公式サイトはWebARで動作するギミックが仕込まれていて、こうしたサイトの体験に影響が出るかもしれません。WebベースのAR/VRは参入障壁の低さや体験のしやすさがウリ。その体験窓口をデフォルトで無効にしてしまうっていうのは、なんだかなぁ。

DigiDayは、モーションデータ取得の影響を受けるWebサイトをSafariが検知し、同意を得るために設定ページにユーザーを誘導するようにするのでは、と推測しています。ユーザーからしてみれば、謎の設定を有効化するという一手間がかかってくるワケです。

一方で

悲観的なことばかりではなく、Safari 12.1はFirefoxやChromeと同様に、WebRTC(他社ブラウザ間でプラグインなしで通信できる技術)に推奨できるブラウザになりました(Unified Planのサポート、H.264 SimulcastとVP8に対応)。

ついでにmacOSのSafariはMojave10.14.4にて、Safariで表示するページにもダークモードが適用され、対応サイトは背景も黒になるようですよ。え、これ嬉しい。

Source: The Verge, DigiDay, iDownloadBlog, Apple Developer Documentation

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