なにこれ、やりたい!
スピード勝負、速さ重視の現代にちょっとお疲れ気味の人、少なくないと思います。それでも、多忙な現代人ですから、ただゆっくりするだけでなくそのゆっくりを勝負にしてこそ。米Gizmodo編集部が、どれだけスローに動けるかを競うゲーム「The Slow-Motion Race Game」で遊んできました。
スローモーション撮影・再生すると、どんなものでも面白い。それは、人気YouTuber・The Slow Mo Guysが証明済みです。なんでも面白くするスローを、何十万何百万もするハイスピードカメラなしで体験できるのがこれ、Hasbroの「The Slow-Motion Race Game」。スローを作り出すのはカメラじゃない、プレイヤーのあなた自身の知恵と体力です。

The Slow-Motion Race Gameは、プレイヤー以外も(むしろプレイヤー以外の方が)しっかり楽しめるパーティー向けのエンタメゲーム。プレイヤーは2人、ボタン・スピーカー・ライト・そしてモーションセンサーが内蔵されているヘッドバンドを装着して行います。単四電池2個で動くヘッドギア。バンド部分はどことなく80年代ぽい印象。

遊び方はシンプル。プレイヤー2人が、セットについているダンボール製トロフィーを目指してレースするだけ。プレイヤーは装着したバンドのボタンを押して、4秒カウントダウン音ののちにスタート。トロフィーに先にタッチして、バンドのボタンを押せばゲーム終了。レース中は、バンドから応援ミュージックが流れます。
単純すぎますが、鍵となるのはスローモーション。このレース、レースなのに素早く動いたらダメなのです。先にトロフィーにタッチすれば勝ちだけど、早く動きすぎるとバンドのモーションセンサーがそれを感知。赤ランプがつき、警報がなり、ペナルティで数秒ストップを食らってしまいます。

つまり、頭についたモーションセンサーが反応しないよう、ゆーっくりやさしーく動きながらトロフィーを目指すというゲーム。
どんなに気をつけてそーっとそーっと歩いても、足がドスンと床についたり、体がグラついたりとセンサーにビービーいわれがち。こんなことで!と笑ってしまう場面続出です。むしろ、対戦相手はモーションセンサーと言ってもいいでしょう。実際にやってみましたが、どういう動きならセンサーにバレない(?)かを探るのが楽しかったです。僕は、足をゆっくり滑らせて大股で移動することでセンサーに打ち勝ちました。これは、子どもよりも大人が楽しいタイプのゲーム。

The Slow-Motion Race Gameは20ドルで8月発売予定。これ、スマホ使って遊ぶアプリでもできそうですけど、ヘッドバンド端末として売り出すところに遊び心というか、オモチャ好きを感じます。
友達と対戦すると見せかけて、真の敵はモーションセンサー! スマホ搭載が当たり前で馴染みのあるモーションセンサーだけに、欺くのが快感になりそう。なるほど、これはよく思いついたもんですね。やってみたい!
Source: Hasbro