その名は「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」。
昔から五輪競技で上位の成績を収めた選手に送られる、金・銀・銅メダル。designboomによりますと、2020年に開催される東京五輪とパラ五輪では、廃棄処分になった家電や携帯電話から取り出し、再利用した金属からメダルを鋳造するのだそうです。
これはかねてから言われている、「都市鉱山」というヤツですよね。家電の基盤や配線などのパーツに使われるレアメタルは、実は塵も積もれば山となる貴重な資源なのです。
必要量は?
メダルに使われる金属(を含有する家電)は寄付で集まっており、金は目標30.3kgのうち93.7%である28.4kgが、銀は目標4,100kgのうち85.4%の3,500kgが、そして銅は2,700kgの100%すべてが入手済みとのことです。
廃棄家電の回収は2019年3月31日に終了予定で、これまでのところ、500万台の中古携帯電話を含む約4万8,000tの電子廃棄物が回収されているんですって。それらが業者の手によって、粉砕・抽出されるわけです。
実は初めての試みではない
ちなみにリオ五輪では、銀と銅メダルの30%がリサイクルされたものだったそうです。ですが東京五輪では3種共に100%のリサイクルを目指しており、達成までもうすぐというところまで来ているんですね。
肝心のメダルのデザインですがこちらは応募と審査が終わり、2019年度中に発表されるとのこと。どんなものになるか楽しみですね。
Source: designboom, tokyo2020