ストーリーはそうきたかー!?って感じのサプライズ。
東宝が西洋らしさを求めているというハリウッド版『君の名は。』。監督が決定し、ストーリーが少し判明しました。
オリジナルを知っている私たちからしたら、「上手いこと落とし所を持っていったかなー?」という気がしないでもありません。
監督はだれ?
決定したのは映画『アメイジング・スパイダーマン』シリーズを撮ったマーク・ウェブ。『(500)日のサマー』での恋愛コメディーと、『gifted/ギフテッド』でのヒューマン・ドラマの実績もありますし、プロデューサー、J・J・エイブラムスのお眼鏡にかなったようです。
脚本は?
静かなエイリアン映画『メッセージ』や、目隠ししたまま新天地を求める親子を描いたNetflixオリジナル映画『バード・ボックス』で脚本を手掛けたエリック・ハイセラーが担当します。
気になるストーリーは?
代々続く神社の巫女という職業をどうアレンジするのか? そこが1番気になるところでしたよね。そこで、DEADLINEがあらすじを少しだけ取り挙げています。
再考版では、農村地域に住む若いネイティヴ・アメリカンの女性と、シカゴに住む若い男性が、魔法により身体が断続的に入れ替わることに気づきます。災害が彼らの暮らしを脅かすとき、彼らは世界を救うべく、出逢いの旅に出掛けなければいけなくなるのです。
魔法ですって!? ちょっと安易な落とし所の気もしますが、魔法をかけるのはどこの誰なんでしょうか? 何かしらヒネりがあると面白くなりそうですね。
確かにネイティヴ・アメリカンは、神秘的な呪術などを使う漠然としたイメージもありますが……自然と共生する彼らならではの儀式や生活様式が、神社や巫女の舞などに変換されるわけですね。そこは上手いと思います。
東宝は「西洋らしさ」を求めていましたが、前回の記事でハイセラーは「アメリカ版の実写化で最良の再現方法を見つけなければならない」と話していましたよね。なので歴史と文化を超えた“アメリカらしい”映画になるのでしょう。
東宝プロデューサーの川村元気氏は、DEADLINEにこのようにコメントしています。
マークは作品をアメリカ版に衣替えしようと考えていたときの監督の第一候補でした。『(500)日のサマー』でわかるように、彼は素晴らしいラヴ・ストーリーを語るための、途方もない才能を持っています。それと同じように、映画ファンは『君の名は。』に魅了されたのだと思います。
私たちはマークがオリジナルのファンたちと新しい視聴者たちを、作品の主人公たちと繋いでくれるだろうと確信を持っています。
J・J・エイブラムスのプロデュースとエリック・ハイセラーの脚本とマーク・ウェブの監督による美しい旅路は、まさに我々が夢見たチームでのプロジェクトとなります
ハリウッド版『君の名は。』は、はじめから“西洋らしく”なることが前提となっています。それを踏まえて、新しい『君の名は。』がどんな映像になるのか楽しみですね。続報も期待大です。
Source: DEADLINE