新ゲームサービス「Apple Arcade」について知っておくべきことすべて

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  • author Sam Rutherford and Victoria Song - Gizmodo US
  • [原文]
  • 塚本 紺
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新ゲームサービス「Apple Arcade」について知っておくべきことすべて
Apple、ゲームに参加!Screenshot: Andrew Liszewski (Apple)

ゲームもサブスクリプション!

Appleニュースや新しい支払いシステム、そしてAppleクレジットカードに加えて、発表されたのが「ゲームをより発見しやすく、楽しむ」ためのサービス「AppleArcade」です。定額を払って加入するサブスクリプション形式のこのサービスは、ローンチ時に100のゲーム・タイトルを提供するとのこと。ゲームはすべてAppleArcadeでしかプレイできない限定タイトルとなります。今回のイベント中には具体的な価格については明かされませんでした。

ゲームに関して現在のアプリ・ストアが抱える問題の一つはとにかくその量が多すぎる点です。ユニークかつクリエイティブなゲームはあれど、見つけるのが難しくなっているわけです。AppleArcadeではこれらの大量のゲームとは分けて、ユーザーが支払うサブスクリプションを資金源にしてディベロッパーたちに資金提供をし、オリジナルのゲーム群を生み出すようです。

しかし、Appleニュースとは違い、AppleArcadeは専用のアプリは登場しません。アーケードはアプリ・ストアの下にタブの一つとして追加されるデザインとなっています。それに加えて、定額サービスとして、アーケードに加えられるタイトルは全てフルにプレイできるようになるとのこと。またダウンロードしてオフラインでもプレイできるため、飛行機や地下鉄といった通信ができない/弱いような場所でもゲームができます。iPhone、iPad、Mac、そしてApple TVと複数のデバイスで活用することができます。デバイスを切り替えても、同じゲームを続きからプレイできるため、自宅、外出先、移動中、宿泊先、とデバイスを変えることができそうです。

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Image: Andrew Liszewski (Apple)
ゲーム!

ソニック・ヘッジホッグやフロッガーの新作などひと目みて懐かしさを掻き立てられるものも発表されました。ゲーム開発パートナーとして名が挙げられたのは、Annapurna Interactive、Bossa Studios、Cartoon Network、Finji、Giant Squid、Klei Entertainment、コナミ、LEGO、MIstwalker Corporation、セガ、Snowman、ustwo gamesとそうそうたるブランドが並びます。そしてクリエーターの中にはKen Wong、Will Wrightに加えてなんと坂口博信氏の名前も!イベントでは製作中のゲームを本人が解説するビデオも流されました。

Video: Apple / YouTube

ゲームの舞台をジオラマで作成し、それを3Dとして取り込んでキャラクターを動かせるというプロセスを説明していました。うーん、ファイナルファンタジーの生みの親である坂口氏がどんなモバイル・ゲームを作り上げるのか、今から興味が尽きません。

AppleArcadeは今年秋に100以上のゲームと同時にローンチされる予定とのこと。気になる月額料金は発表されませんでした。分かっているのは、定額を払うことで、全てのゲームがプレイでき、追加でお金を支払うことも、広告表示も無いということです。これが成功すれば、無料でゲームを公開しながら、広告や課金といった手段で収益を挙げようとする現在のモバイルゲームのメインストリームに一石を投じることになりそうです。