今日のイベントは、Appleの主軸が非物理に移ったというステートメントだった

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  • author ヤマダユウス型
今日のイベントは、Appleの主軸が非物理に移ったというステートメントだった
Image: Apple

いつも身近に、Appleサービス。

2019年3月26日(火)の深夜2時、今年も春のApple Special Eventが始まりまして、ギズモード・ジャパンも総力をあげて追いかけました。今回の発表を一言で表すなら、ハードからの開放。大袈裟に言うなら、Appleの路線変更ステートメントです。

路線変更までの流れを再確認:今日はハードのお披露目なし

ちょうど1年前のイベントでは、教育をテーマにリーズナブルなiPadを発表しました。6月のWWDCではダークモードを引っさげたmacOSモハベを発表。その次、10月のイベントではハードアップデートの大盤振る舞い。これには興奮しました、覚えてますとも。

その流れからの2019年春なワケですが、まぁ前回あれだけハードが出たししばらくはハードアップデートはないかなーなんて。そう思ってたら、iPad miniやらiPad Air、新AirPods、それに新型iMacまで発表されちゃって。なんだ、ハード出るんじゃん! でも、今日の発表会でお披露目されなかったよね

そう、今回はイベント前にハードがしれっと発表されて、それで終わりだったんです(一応ハードの新製品はあったけど、一応)。そのかわり、イベントでは「AppleNews+」に「Appleカード」「AppleArcade」「Apple tv channel」など、多くのサービスが発表されました。これって、ハードよりもサービスの発表を優先したってことですよね。だってApple TVの紹介の時間を半分にすれば、ハードの発表もできたはずだし。

ハード<ソフトの色眼鏡で見てみると、今日発表されたサービスはどれもプラットフォームと呼べるものでした。僕らの身近なApp Storeも一大プラットフォームですけど、Appleはハードではなくサービス、つまりプラットフォームに軸足を置き始めた? そんな風にも見えたのが、今日のイベントの感想です。

次に狙うは「手放せなくなるサービス」?

かといってハードをおざなりにしてないのは先のハード発表でわかってます。優先度の問題です。ハード商売はもちろん続けていくけど、リソースはソフトやサービスに重きを置きますよー、と。ハード大好きギズモードとしてはちょっとしょんぼりですけど、でもテクノロジーの成熟具合的にはそれもアリかなって。

最近はスマホでもPC並のスペックだったり、PCもスペックだけでなく重さや耐久性を推したりしていて、数年前に比べると性能的な買い替え需要が少なくなったと思います。まぁ、2年に一度10万円のスマホを買うのがスタンダードなのかという話なんですけど…。なんせ、昔に比べてiPhoneを毎年売ることにそう血眼になってるワケじゃないでしょうし、iPadも含めるとデバイスを通じてAppleのサービスに触れている人はめっちゃいます。もう、Appleのサービスに触れている人の数は、必要な数に達しているんです。多分、おそらく。

となると、次は手放せなくなるようなサービスやプラットフォーム作りに注力するってのは、わかりみのある戦略。「Appleカードがないなんて考えられない!」という人をいっぱい作ってしまえば、もうその人達は今後Appleデバイスを買い続けます。こうなるとクレジットは強いですよねぇ。Apple マップが賢くなってくれたらそっちも魅力的なんだけどなー、なー。

ティムが「お待たせしました、これが新しいiPad miniです」って、ステージでドヤ顔するのを見れなかったのは、確かに残念。ま、テンションのアガるハード発表は事前にありましたし、多少はね。秋のイベントも同じようにハード>ソフトになるのか、波の原理で次はハードを推してくるのか。なんせ、Appleプラットフォーム頑張ります計画が始動したということで、Appleカードを日本にはよ。2%オフはよ。

訂正(2019/3/26 13:57):初出時「今年はハードのお披露目なし」としていた箇所を「今日はハードのお披露目なし」と改めました。

Source: Apple

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