iMacのアップデートが少し悲しい理由

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  • author Adam Clark Estes : Gizmodo US
  • [原文]
  • Kaori Myatt
iMacのアップデートが少し悲しい理由

言われてみれば。

今回のサイレントアップデートでiMacを愛用している米GizmodoのAdam Clark Estes記者がちょっと嘆いています。Apple(アップル)に期待が大きかったからこその、いちiMacファンのつぶやきを翻訳しました。


Appleがサイレントアップデートで新たなiMacのラインナップを発表しましたね。今回のiMacの大幅アップデートではプロセッサには8コアと第9世代のCore i9まで選べるようになり、そしてGPUにはVega搭載オプションが登場しています。

iMacのパワーユーザーとしてはうれしい限りでありますが、同時にiMacファンとしてはちょっぴり悲しくなりました。Appleはフラグシップ機に新しいチップを詰め込めばいいと思っているのかな。デザインの刷新とか革新とかは、忘れられちゃったんでしょうか

うーん。新しいMacBookのアップデートもよいですよね。Intelのi9プロセッサは非常に信頼のおけるハードウェアでありますし。いまや27インチのiMacには5K Retinaディスプレイモデルがあり、3.6GHzの第9世代i9プロセッサを積んで、GPUにはRadeon Pro Vega 48をつけて3,150ドル(約34万8000円)なんです。最大でメモリを64GBに、ハードドライブは2TBのSSDにすれば、5250ドル(約58万円)のiMacが出来上がります。

Appleは27インチと21.5インチのiMacの両方で多くの選択肢を提供しており、最安値の構成で1300ドル(約14万3000円)となっています。でも、どの構成でもiMacはおんなじ外観です。中身が違うけど顔は一緒。 新しいiMacはこれまたアップデートしたMac Miniラインナップと同じ轍を踏んでいます。Mac Miniなど、5年間なんのアップデートもなかったので、ぼくたちの中には、Appleはデスクトップコンピュータのことなど、どうでもよくなったんじゃないかと不安になった人たちもいるはず。でも結局はつきつめてみれば、商売ですからね。

いまのiMacならSurfaceのほうがイケてる

またまたここでも「うーん」となるわけなんです。Appleは新しいチップセットを古いコンピュータに詰め込んで「新登場」とか言ってるけど、「中身の入れ替え」とかいう言葉のほうがしっくりくるのでは? 2012年からiMacを愛用しているけど、コンピュータのデザイン自体には正直文句はありません。7年前もいまも、定番は定番、いいものはいい。でももっとも残念なのはデザインに革新が見られなかった点でしょう。

たとえばMicrosoft Surface Studio 2はどうでしょう。美しいし、iMacができないこともできるコンピュータです。Surface Studio 2は、「Appleが大きめのiPadを作ってヒンジをつけたらこうなるだろうな」という感じだし、グラフィックもパワーも同じくらい。これでデスクトップなんだから。ヒンジのついたiPhoneですよ。いまのiMacよりイケてるんじゃないかな。デザイン的に。

iMacは芸術的とはほど遠い

でも、それでもぼくはiMacを使い続けていくでしょう。いわばiPhone 5がまだ電話機として十分使えるのと同じで、iMacも素晴らしいコンピュータなのです。Appleの革新的なところが好きだというファンのみんなは、今回Appleがデザインを「再使用」したことについて、がっかりしていることと思います。新しい部品にしても、多くは最高とはいえないものでしたし、芸術的とはほど遠いです。それが新しいiMacのラインナップを見ての正直な感想です。3,000ドル(約33万円)もあれば上質なコンピュータが手に入ります。最高のハードウェアがほしいなら、1万6000ドル(約170万円)で256GBのiMac Proを手にいれることができます。でも...デスクの上に載せたら、2012年のiMacとなんにも変わらないんですよね。

コンピュータは見た目じゃないです。そんなことわかってます。でも、最近のAppleは思い切りに欠けていると言いたい。古いデザインを使い回して収益をMAXにあげたいのかな。または守りに回って、まったく新しいデザインや革命的な賭けを避けてるんじゃないでしょうか。そこが悲しいんです。

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