新ストリーミング「AppleTV +」は日本でも秋からスタート。で、これでNetflixと戦えるの?

  • 14,746

  • author 傭兵ペンギン
新ストリーミング「AppleTV +」は日本でも秋からスタート。で、これでNetflixと戦えるの?
Image: Apple

Apple Special Eventで発表されたAppleによる映像ストリーミングサービス「AppleTV+」。世界を席巻しているNetflix、Hulu、Amazonのストリーミング三巨塔を相手に、一体Appleはどんな武器(コンテンツ)を手に戦いを挑むのか…そのラインナップを見てみましょう!

まず発表で公開されたのは、こちらのシズルリール。『レディ・プレイヤー1』のスティーブン・スピルバーグ、『ロスト・イン・トランスレーション』のソフィア・コッポラ、『アンブレイカブル』のM・ナイト・シャマラン、『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル、『スターウォーズ/フォースの覚醒』のJ・J・エイブラムス、『ハン・ソロ』のロン・ハワードといったハリウッドを代表する名監督たちが映画・ドラマの魅力を語るという内容。

さらに、『フレンズ』でお馴染みのジェニファー・アニストン、『キューティ・ブロンド』のリース・ウィザースプーン、さらに『ドリーム』のオクタヴィア・スペンサーや現在公開中の映画『バンブルビー』や『スパイダーバース』に出演しているヘイリー・スタインフェルドも登場するという凄まじく豪華な面々がAppleTV+のコンテンツを生み出すために集結した様子…ですが、映像からは一体具体的にどんな作品をやるつもりなのかはわからない。まぁシズルリールだから仕方ない。

釈然としないスピルバーグの『Amazing Stories』

続けてスピルバーグが制作を務めるシリーズ『Amazing Stories』が発表されました。こちらは、1985年からスタートしたスピルバーグが製作のオムニバスシリーズ『世にも不思議なアメージング・ストーリー』のリブート版となる模様。

数々の名作を世に送りだしてきたスピルバーグによる新作ということで期待は高まる一方、実はスピルバーグはストリーミングサービス限定の映画公開に対して否定的な考えを明らかにしてきた人物で、(あくまで噂レベルですが)今年のアカデミー賞でNetflixの映画『ローマ』が受賞しないように動いたという報道がされていた人物なので…どうも釈然としない。

AppleTVはあくまでTVの延長であって映画配信サービスじゃないってことなのか、どうなのか。そのへんをスピルバーグがどう考えてるか知りたいところですね。

個人的に気になる作品は見つけられた

さらにそこから、映像にも出ていたジェニファー・アニストン、リース・ウィザースプーンによるトークショー「The Morning Show」や、『アクアマン』のジェイソン・モモアと『ルーク・ケイジ』のアルフレ・ウッダードのファンタジードラマ「See」などが発表。こちらもキャストが登壇するというかなりの気合の入れよう。

個人的にかなり気になるのは、恋人の闘病生活の実話を自ら主演し映画化した『ビッグ・シック』でアカデミー賞脚本賞にノミネートされたコメディアンのクメイル・ナンジアニによるドラマ『Little America』。アメリカにやってきた移民たちの実話ベースの作品となる様子で、自身もパキスタン移民であるナンジアニがどんなお話を出してくるのか非常に楽しみ。

オプラ・ウィンフリーは北米の有名トークショー司会者だけど…

そして発表の大トリとなったのが、オプラ・ウィンフリーの参加。英語版のAppleのサイトでは顔写真と共に「She’s here(彼女が来る)」とだけ書いてあるくらいの、北米では説明不要の超有名人ですが、おそらく日本の多くの方には馴染みがない人物のはず。

オプラ・ウィンフリーはアメリカのトークショー司会者で、彼女が司会を努めた『オプラ・ウィンフリー・ショー』は絶大な人気を誇って25年も続き、北米初の黒人の億万長者となった人物。そのため凄まじい影響力を持ち、2006年当時の大統領候補だったバラク・オバマへの支持を表明し、彼の当選をかなり助けたとも言われるほどの偉人。

最近では、第75回ゴールデングローブ賞で黒人女性として初めてゴールデングローブの特別功労賞を受賞した際に行った、#MeToo関連のスピーチも大きく話題となったので、それで覚えている人も少なくないかも。

AppleTV+ではそんなオプラのドキュメンタリーを2本に加えて、彼女のトークショーの読書会コーナー「Oprah's Book Club」も展開予定。というわけで北米圏ではかなりの注目コンテンツとなりそうですが、オプラの番組を見てきていない人にはどれだけ魅力的に見えるのか…?

大々的な発表なのに内容がわからないのがモヤる

といった具合に、スターをとにかく集めに集めてストリーミングサービスに乗り込んできたという印象のAppleTV+(ラインナップの一覧はこの記事で)。しかし、こんだけ大々的に発表しておきながら、今のところ一個も番組の内容がわかる予告編が出てないのがどうしても気になる。これから別のタイミングで話題をかっさらおうということなのかもしれませんが、かなりモヤモヤが残る発表でした。

今年サービス開始となる予定のディズニーのDisney+は、自社のコンテンツであるスター・ウォーズやマーベル作品など、元から世界中で人気のある牽引力の高いコンテンツの新作を作り出して他サービスに立ち向かおうとしています。それに比べると、かなり北米がターゲットな雰囲気なせいもあってか、正直なところちょっと見劣りしている感じも否めない。長年豊富なコンテンツをため続けているNetflixなどと張り合うにはしばらく時間がかかりそうですね。

そんなAppleTV+はAppleTVアプリ内で、今年の秋から展開予定。というわけで、これからきっと具体的な中身が見えてくるはずなので、そこできっとワクワクさせてくれるということを期待しておきましょう。

Source: AppleYouTubeIndieWire

    あわせて読みたい

    powered by