お金の力でメール地獄から脱出。iOS・macOS向けメールクライアント比較

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  • author Adam Clark Estes - Gizmodo US
  • [原文]
  • 岩田リョウコ
お金の力でメール地獄から脱出。iOS・macOS向けメールクライアント比較
Image: Newton/Pixabay/Gizmodo US

メールをなんとか効率よくシンプルにさばいていきたいという方へ。

メール管理に完璧な方法ってあるんでしょうか。Gmail好きさんの中には、GoogleのEメールアプリInboxが4月2日をもってサービスを停止しまうのを悲しんでいる人も多いんでは?(筆者もその一人です)Outlookを使っている人やAppleのメールなど、それぞれ好みがあると思います。どれも良し悪しがあると思うのですが、お金を払ったらもっといいメールクライアントアプリに出会えるんでしょうか?

答えはイエス!ですね。最近は無料のメールアプリがあまり良くない傾向もあって、たくさん有料のものが出てきています。でも一体どれにお金を払ってメール地獄から抜け出すかということですよね。それはあなた自身がどれだけメールの管理がうまいか、下手かにもよります。

有料のNewton、Outlook、Airmail 3、あとは無料のSparkEdisonをテストしてみました(macOSとiOSのみです)。お金を払って使ってみてから「自分には合わなかったー!」とならないように、こちらを参考に決めていただければと思います。

Newton

Newtonは一番有名なメールクライアントアプリのひとつで、一番高いもの(年間50ドル/日本では年額5700円)でもあります。2013年に無料のアプリ「CloudMagic」として誕生したのですが、のちに有料化して機能を拡張させNewtonと名を変えて生まれ変わりました。実は去年の秋まで100ドルの年会費を取っていたNewtonですが、一旦サービスがすべて終了しました。そしてAndroidの父・アンディ・ルービン氏が創業したスマートフォン会社EssentialがNewtonを買収し、年間50ドルで(2週間のフリートライアル付き)サービス再開を果たしたという流れです。

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Image: Newton via Gizmodo US

でも無料のメールクライアントと同じような機能で50ドルはちょっと高すぎ...なような気がします。NewtonのいいところはiOSでもAndroidでもMacでもWindowsでも使えるというところでしょうか。デザインはもうちょっとよくできるんではないかと思います。簡単に言うと、Gmailがちょっといい服を着ておしゃれをしたのがNewtonという印象です。今のところダークモードもありません。でもフォローアップが必要なメールにアルゴリズムでフラグを立ててくれるというような便利な機能もあります。メールからEvernoteやSalesforce、Trelloの生産性向上アプリへの保存ができたりと連携もいい感じです。こういった機能が便利だと感じる人もいれば、全然必要ないと言う人もいますよね。フォローアップ機能は便利だなとは思いますが、GmailもNudge(ナッジ、返信を催促する)機能ありますからね。というわけで、年会費を払うNewtonの機能はだいたいフリーのメールアプリにも似たものが存在する、という結論です。

Outlook

Outlookはまた違った味がありますね。Newtonは価格のわりにはちょっとシンプルすぎるなという印象だったのに比べて、MicrosoftのメールクライアントはOffice365のサブスクリプションも一緒に付いてきて60ドル(Office 365 Personalは月額780円)。でもちょっと色々付きすぎて複雑な感じも否めないのですが。Outlookのデスクトップバージョンを開くと泣きたくなる時があります。ただメールを返さなきゃいけないというシンプルなタスクに、エラい大げさな「リボン」がくっついています。そしてメールを返そうとすると、これが開きます。

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Image: Gizmodo US

書体とか太字とかインデントとか...細かい機能ありすぎ。Microsoft Outlookはメールクライアントを何年も使ってきた人向けにデザインされているとよくわかりますね。一応隠せるようにはなっているんですけどね、お金払ってまでこれはいらないかなという感じです。

でもMicrosoft Officeモバイルアプリはまったく別物で商業でなければ無料です。デスクトップバージョンと違ってこちらは、Gmailに慣れている人が使っても違和感を感じないデザインのように思います。しかもGmailの優先トレイと同じ役目をする「優先」という受信箱があり、その他のメールは「それ以外」という受信箱に行くようになっています。メールを返信するのもテキストメッセージを書くようなシンプルさ。若い人はこのアプリは好きかもしれませんね。既存のiOSに付いているメールアプリを使っていると、iOS用のOutlookに乗り換えるほど新しい機能があるわけでもないかなという印象ですが、Gmailを使っている人はこのアプリを気に入るはずです。

AirMail 3

AirMail3は、試してみた有料アプリの中では一番お値打ちでした。NewtonやOutlookのように「Gmailぽい」感がないのが特徴です。10ドル(600円)でiOSとMacのみ。AirMail3はEメールのプレビュー付きフィードのような感じです。左側にコントロールがズラリと並んでいますが、メールを読むのに邪魔な感じは一切なしですが、非表示にはできません。メールのスヌーズはカレンダーのイベント作成なども簡単にアクセスできます。

AirMail3が特別な理由はカスタマイズが自由自在であること。デザインテーマは6種類から選ぶことができるほか、キーボードのショートカットを自分で決められます。スワイプのショートカットも自分で作れちゃいます。その上、クラウドサービスやGoogle DriveやTrelloなど他のアプリとの連携も可能。AirMail3の機能は知れば知るほど、一回払うだけでいい10ドルという価格は、Newtonの年間50ドルと比べて断然お買い得に感じますね。

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Image: Airmail via Gizmodo US

SparkとEdison

さて、ここまで有料メールアプリの話をしてきましたが、まず払いたくないという人だっているでしょう。そんな方にはSparkがオススメです。無料のiOS/Macのみのアプリですが、有料アプリとなんら変わらない機能が満載です。そしてもうひとつ無料のものでオススメしたいのがEdison。シンプルでメールを種類別に分けてくれるので特定のメールを探しやすいのがポイント。なんだかんだで結構いい無料のメールアプリはたくさんあるんですよね。

Eメールは今や悪い文明

そうなると誰もお金を払ってメール地獄から抜け出したいとは思わないかもしれません。Eメールってもう、本質的に最悪な存在なんですよね。だからこそ色々な会社ががんばって少しでも最悪じゃないものにしようとアプリを作るわけですが...。Apple MailやGmailに飽き飽きしている方は、とりあえず無料のSparkかEdisonを使ってみてください。もっと機能がほしいという方で年に50ドルも払うのはちょっと...という方は10ドルのAirMail3をぜひ

全部使ってみてもまだ受信箱はぐちゃぐちゃという方。田舎の森の中に小さなお家を買って、本を読み漁って、連絡は郵便のみと、メールとは無縁の生活を送ってみるというのもいいかも知れませんよ。

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