原料はとうもろこし!? 自動車のスリ傷を高熱で自己修復する塗料

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  • author 岡本玄介
原料はとうもろこし!? 自動車のスリ傷を高熱で自己修復する塗料
Image: Uwe Bellhäuser/INM

ついに夢の塗料が爆誕!

左折しようとしたら民家の塀の角でドアをガリっと、または路駐しようとしたらフェンダー辺りを縁石でザリっと、気をつけているつもりでも運転中にコスってスリ傷を作ってしまうことありますが……あれやると、ボディーよりも心と財布が凹むんですよねぇ。

Fresh Gadgetsが伝えているのは、高熱を与えることでスリ傷を自己修復する塗料の研究。ドイツにあるザールラント大学と、ライプニッツ学院新素材学部(INM)の科学者たちが作っているのは「Nanomer」と呼ばれる塗料。その高熱は、1分以内に100度までヒートアップさせないと化学反応が起こらないのだそうです。

意外な原料

INMの説明によりますと、原料はコーンスターチ、つまりとうもろこしでん粉を使っているとのこと。これには分子が「シクロデキストリン」と呼ばれる特殊な環状構造で結合しており、さらにはポリマーの糸で真珠のネックレスのように連鎖しているといいます。

そこにヘテロポリシロキサンと無機ナノ粒子という化学物質を混ぜることで耐久性が増し、どんな天候にも耐えられるようなりました。そしてそれが塗料になっても、熱すると柔軟性が蘇るので、傷ついた箇所をまた覆うようになるのです。とはいえ大きな引っかき傷ではなく、細か~い傷の修復が得意のようですが。

今のところは下地ではなくトップ・コーティング用として使うべく研究が進められており、連邦教育研究省から110万ユーロ(約1億3700万円)が資金提供されているのだそうです。ある意味、政府機関のお墨付きを持った未来の塗料といった感じですね。

ちなみに開発者たちは、今年のハノーバーメッセに出展し、4月1日から5日までライブデモを行なう予定とのこと。何だか通販番組で、驚きの商品を見るような空気になりそうな気がします。

Source: INM (1, 2) via Fresh Gadgets

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