お手頃な価格帯で攻めるFitbitの新製品をハンズオン

  • author Victoria Song - GIZMODO
  • [原文]
  • 中川真知子
お手頃な価格帯で攻めるFitbitの新製品をハンズオン

4種類いっきにハンズオン。

スマートウォッチの販売数に関して言えば、Apple Watchを超えるものはないかもしれません。でも、そんなApple Watchを脅かす存在がFitbit。先日、Fitbitは新たに「Fitbit Versaライトエディション」「Inspire」「Inspire HR」「Ace2」という4つのデバイスをリリース。Versaライトエディションは、人気のVersaの廉価版で、InspireとInspire HRはFitbit Altaに代わるもの、Ace2はAceのアップデート版で対象年齢を8歳以上から6歳以上に引き下げたものとなっています。この4つのニューデバイスのすばらしいのは、どれも160ドル以下というお値段(日本での価格はちょっと高くて、2万6000円以下...)。Apple Watch4の半分以下のお値段なんですよ!

VersaライトエディションはVersaの廉価版でポップなカラバリ

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Photo: Victoria Song (Gizmodo)
この青、めっちゃ青いです

今回発表されたデバイスの中で最も注目すべきは、なんと言ってもVersaライトエディションでしょう。大人気のFitbit Versaからいくつかの機能を削っただけで、お値段を40ドルも引き下げている上に、マリンブルーマルベリーホワイトライラックカラーバリエーションは増えているんですから。Versaのいい部分、例えば4日間強もつバッテリ寿命、アクティビティと睡眠のトラッキング、女性の健康状態トラッキング、継続的な心拍数トラッキング、スマート通知、アプリと時計の文字盤、GPS(スマホにつながっている時に限る)、そして有酸素運動を正確に測定してくれるVO2 Maxはそのままで、階段登り歩行水泳トラッキングワークアウト音楽ストレージ、そしてNFC決済削られてシンプルになりました。デザインはVersaとほぼ変化ありませんが、サイドのボタンがひとつになりました。

InspireとInspire HRは外見とコストをトレードオフ

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Photo: Victoria Song (Gizmodo)

InspireInspire HRは、細いLED画面がAltaAlta HRにそっくり。主な違いは、Altaではステンレススティールボディだったのが、Inspireではプラスチックを採用していることくらいでしょうか。

Fitbitの担当者がニューヨークで行なわれたブリーフィングイベントで語ったところによると、大きなベゼルを採用したことで、コストを抑えながらより多くのコンポーネントを詰めこむことができたそう。予算の観点からデザインチョイスは多くありませんが、Inspire HR100ドル(日本では2万1470円)Inspireはたったの70ドル(1万1790円)とお値段には大満足。Altaが100ドル(日本では1万7800円)でAlta HRが130ドル(日本では1万9800円)だったことを考えると、かなり安くなったと言えるでしょう。

InspireとInspire HRは共にバッテリ寿命およそ5日間睡眠トラッカー自動運動認識機能を備えています。では、InspireとInspire HRのどこに値段の違いが出ているのかというと、「HR」から推測できる通り、Inspire HRは心拍数が測れます。また、コネクトされたGPSによるリアルタイム測定、より高度な睡眠トラッカーといった追加機能です。

末長く使えるAce2

6歳から使える子供向けFitbit Ace2は、Aceを微調整した上に改善しています。保護強化のためにスクリーンの周りをバンパーで囲っています。お値段も70ドル(1万1790円)と手頃です。

Ace2がおもしろいのは、子供が成長してデザインに子供っぽさを感じ始めたらトラッカーを取り出してInspireのバンドやアクセサリーに付け替えられるところ。ただ、こういう「長く使えますよ」アピールは親には通用しますが、実際に使う子供にとってはどうなのでしょうか。ある程度の年齢になったらアップデート版を欲しがりそう。

目指すのは「more for less

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Photo: Victoria Song (Gizmodo)

この4種類のデバイスが目指すのは、少ない値段で多くのものを得る、ということ。機能的に新しいものはないので、価格を下げて新たなターゲット獲得を試みているのでしょう。

その判断は正しいと思います。というのも、最近のIDC(IT専門の調査会社)の報告によると、スマートウォッチ市場は2018年に54パーセントに成長し、すべてのウェアラブルの29パーセントを占めているそうです。しかし、より多くの人がウェアラブルを購入するようになっても、市場はハイエンドの競争が激化するばかり。Fitbitは主な競合であるApple(アップル)やSamsung(サムスン)より遅れを取っています。Fitbit OSはデザインと他社製アプリ対応の点でも、Watch OS、Tizen(Samsungのオペレーティングシステム)、Wear OSに劣っています。すべてのFitbitがプラットフォームに依存しないのはいいことですが、スマートフォンとシームレス統合するSamsungやApple Watch Series 4と同様の快適さが望めないのはマイナスと言えるかも。

Fitbitのハイエンドスマートウォッチ「Ionic」は、圧倒的バッテリ寿命とフィットネス機能の点で競争相手を打ち負かしますが、LTE対応モデルはなく、OSも未熟です。販売当初の小売価格である300ドル(日本では3万6000円)からは少し安くなりましたが、もう少し払えばGalaxy Watch やApple Watch Series 4を買えるのでIonicを選ぶのをためらう人は少なくなさそうです。

Fitbitのジェームズ・パークCEOは、ローンチイベントで次のように話しています。

「私たちがやろうとしていることにおいて、デバイスは重要な柱です。特にスマートウォッチを中心に、ウェアラブルは成長を続けています。米国内で2番手になることがありますが、私たちが今年やろうとしていることの大部分は、デバイスをアクセシブルにすることなんです。」

プロダクションマーケティング担当副社長のメラニー・チェイス氏は、次のように加えました。

「初めて買う人たちは、スマートウォッチに何百ドルもかけないかもしれません」

初めての顧客を獲得しようとする動きにも力を入れているのは明白です。このイベントで、Fitbitは、今後「チャレンジ」を見やすくしたり、コミュニティフィードへの参加を加速してユーザーのやる気を引き出すといったアプリの大幅なデザイン変更を行なう予定であることを発表しています。

これはFitbitのアプリ ストラテジーと同じようなものでしょう。Fitbitのフィットネスアプリは合理的なダッシュボードとユーザーの変化に応じた定期更新が魅力で、既存のフィットネスアプリの中でも優れています。データに意味を持たせることは、デザイン変更と同じくらいユーザーのモチベーションを保つのに役立つことでしょう。

コミュニティーフィードでは、9カ国言語と共に、80の新しい市場にグローバル拡大する動きもあります。また、DeezerやBlur Apron、Adodasといったプログラムパートナーから得点や割引を受けられる、アクティビティのポイント交換リワードベータプログラムの開始も発表しました。これらの計画がすべてうまく行くかどうかは、消費者が新しい価格帯をどれだけ歓迎するかと、デザインと機能のトレードオフがどれだけ影響するかにかかっているでしょう。でも、オリジナルのVersaの成功をみる限り、計画がうまくいくかもしれませんね。

アメリカでは、Versaライトエディション(159.95ドル、2万5290円)、Inspire(69.95ドル、1万1790円)とInspire HR(99.95ドル、2万1470円)の予約を開始していました。Ace2(69.95ドル、1万1790円)は2019年夏にリリース予定。日本のサイトでは「近日発売」と書かれていますが具体的な発売日は発表されていません。

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