「こんなカメラがたくさん出てきたぞ」
私の「庭で鶏を飼育したい」という願いを叶えるため、庭の片隅に何十年も放置されていた物置を解体した父が、何ともヘンテコな箱をたくさん抱えてやってきました。それは「Fotochrome」というカメラで、ポラロイドカメラの亜種みたいな形をしていました。
日本には500台しかない
このFotochromeを調べてみると次のようなことがわかりました。
「Fotochrome」は、アメリカのフォトクローム社のために、日本のペトリ社が1965年に製造輸出したもの。
しかし、市販に至らず、日本に500台が戻ってきた。
試用感材が特殊で入手不可能なため、ブローニーフィルムを使えるように改造された125台以外は撮影できない。

我が家にあるのは、500台のうちの7台で、本当は9台あったところ、父が知らずに手放してしまったことが判明しました。なんとーー
「ひとつはジャパネットたかたの下取りサービスに出した」
まさかのジャパネットたかたの下取りサービス!!!!!!!!
確かに父はジャパネットたかたでデジカメを購入していました。まさか、その時にこの幻のカメラを下取りに出すとは!!! もしたかたさんが廃棄処分しているのであれば、残っているカメラは499台!! (私も人のこと言えないけど)無知って怖い!!
新品のFotochromeを開封してみた
では、肝心のFotochromeさんです。開封動画を作ってみました。冒頭、父の日曜大工をしている音が少しうるさいですがよかったらみてください。
Fotochromeは幻のカメラと言われていても、カメラとしての価値は高くないようです。オークションサイトでもたまに出品されるようですが、日本での取引価格は数千円程度みたい。Collectiblemdを参考にアメリカでの取引価格をみると、コンディションが平均で60-70ドル、状態がよくて90-100ドル、新品だと160-180ドルだそうです。まぁ、アメリカでは手に入りにくいので日本と比べたら高値で取引されるのでしょうね。




ちなみに、なんでこんなに希少なカメラが我が家にあるのかというと「友達からダンボールごと譲ってもらった」からなんだそうです。あまりにも遠い昔の記憶なので、詳しい流れまでは覚えていないようですが、父は昔から珍しいものをもらってきては倉庫に溜め込む癖があるので「いつものことか…」と妙に納得です。
Fotochromeは愛好家の方達がワークショップを開いたりしているようです。これをきっかけに参加してみようかな、なんて考えています(わたしのFotochromeが撮影可能なものなのかはわかりませんが、このカメラのことを学ぶのは楽しそうです)。
Source: ys-ode.net