わくわくの新サービスがいっぱい。
今回のイベントはハードウェアはないだろうと予想されていましたが、当たりましたね〜。見事にソフト面でいきなりビッグな革新的アプリを放ってきたApple。フィンテックの次はテレビ界に殴り込みですか。
カードにテレビに、iPhoneやiPadでテレビも見れて支払いもできる、なんて便利なんでしょう。これじゃあますます仕事がはかどらな...。
米ギズモードのSam Rutherford記者のレポートをぜひご覧ください。
来るべくしてきたApple TV+
大成功をおさめたiTunes、そしてApp Store、Appleはそれらを起点に、iCloud、Apple Musicと徐々にサービスを展開させ、ついにApple Newsをリリース。さらにAppleにとっては新しい市場である、動画のストリーミングとApple TVを組み合わせたサービス、Apple TV+は、これまでのどんなサービスも凌ぐようなビッグビジネスになりそうです。ですが、まかり間違えばビッグギャンブルになりかねないこのビジネス。さて、どうなるのでしょう。
Netflixにも似たこのApple TV+サービスは、アメリカの『Amazing Stories(邦題 : 世にも不思議なアメージング・ストーリー)』やトーク番組『The Morning Show』などの最新のエピソードの放映をふくめ、Apple TVのレギュラーになっているサードパーティコンテンツもそのままホスティングします。ただ、これから面白くなりそうなのは、HBOも含まれるApple TVチャンネルアプリです。Apple TVちゃんねるアプリでは、以前ではケーブルテレビかHBOのHBO Nowでしか見れなかった『ゲーム・オブ・スローンズ』などのプレミアムコンテンツにもアクセスできるようです。
Apple TVアプリはどんなしくみ?

Apple TVにすでにある番組やコンテンツに加え、AppleはDirecTVやSpectrumなど、ユーザーがすでに記入しているサービスも統合してくるようです。これでお気に入りの番組をすべてApple TVで見れるようにするというわけ。
ケーブルテレビに契約していない人たちについては、AppleはHulu、PlayStation VueのようなテレビサービスをApple TVで展開するようです。(YouTube TVはなし)
TV局やケーブルパッケージの契約のない人でも、Apple TVチャンネルアプリがあれば、HBO、Showtime、Starzといった特定のネットワークを購読でき、すべてのコンテンツにアクセスできます。
また、エディターがキュレーションした番組をオススメする機能もビルトインされており、これもまたAIの機械学習でユーザーが好きそうなコンテンツをピックアップするしくみになっています。番組はカテゴリ別に分けられていて見やすく、好きなジャンルを選択できるようになっています。またお子様用にキッズモードまで用意されています。
Apple TVに対応する機器は?

当たり前ですが、Apple TVはApple TVで見れます。iPhoneとiPadでも見れます。新しい機能は5月のアップデートで展開される予定です。さらに、Appleは秋にはApple TVをmacOSでも見れるようにするようです。
さらにビッグニュースなのは、AppleがApple TVをAppleのエコシステム内を超え、Apple以外の機器にもその範囲を広げるところでしょう。SamsungやLGといったメジャーなメーカーをはじめとしたスマートTVと、AmazonやRokuなどのサードパーティストリーミング機器にすら対応します。ただし、Nvidia ShieldなどのAndroid TVストリーミング機器は使えません。アプリを使って対応機器でテレビが見れるようになるのはこの春からです。
Apple TV+の新コンテンツ

発表では、Apple TVアプリには、いくつかの主要コンテンツネットワークのコンテンツが含まれるとのことでした。それだけでなく、AppleはApple TV+ではオリジナルコンテンツも導入する予定とか。
Appleのイベントで言及されたテレビ番組
・邦題を『世にも不思議なアメージング・ストーリー』とした『Amazing Stories』は、アメリカ発SFファンタジー満載のオムニバスドラマ。
・Reese Witherspoon、Jennifer Aniston、Steve Carrell出演の『The Morning Show』は、ニュース番組のクルー達を中心としたシチュエーション・コメディ。
・Jason Momoa 、Alfre Woodard出演の『Sea』は、みるものの世界観を変えるファンタジー。
・Little America:『シリコンバレー』シリーズで人気を博したクメイル・ナンジアニがプロデュースする、アンソロジーシリーズ。アメリカンドリームを求めた移民たちが生きる様を描く。
・Helpsters:『セサミストリート』は未だに健在。Appleのストリーミングにももちろん登場します。ビッグバードと仲間達が織りなす新しいプログラム。就学前の子供たちにプログラムや批判的思考を教えるという、思い切ったアメリカ番組。
・Little Voice:J.J.エイブラムスがプロデュースする、ニューヨークシティでキャリアをスタートさせる若いアーティストを描いたミュージカル風のコメディドラマ(Sara Bareilles出演) 。

・Oprah:Appleは、Apple TV+にあのオプラ・ウィンフリーショーも起用。メンタルヘルスから、労働問題までなんでもオープンに語るオプラが、新しいドキュメンタリーをいきなりリリースするようです。
AppleはApple TV+では毎月新しいコンテンツをリリースすることを約束しています。これは毎月見逃せないですね。
で、Apple TV+のお値段は?
Apple TVはこれまでどおり無料です。でもApple TV+は広告なしのサブスクリプションが100カ国以上で利用できるようになるとしており、気になるお値段は...残念ながら、まだわかりません。Appleによれば、値段の発表は秋頃とのこと。
いつから見れるの?
Apple TVアプリはApple TV、iPhone、iPad、SamsungのスマートTVでこの5月よりサービス開始されます。MacOS、Roku、Amazon Fire TVと、Sony、LG、VizioのスマートTVでは、Appleのオリジナルコンテンツが見られるのは、この秋からとのこと。