iPad mini(2019)先行ハンズオン:iPad miniは愛されたまま、Apple Pencilと進化する

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iPad mini(2019)先行ハンズオン:iPad miniは愛されたまま、Apple Pencilと進化する

期待したいのはApple Pencil。

iPad miniコンパクトなサイズと軽々デザインで根強いファンが多いタブレット。Appleも「多くの人に愛されているiPad mini」って言ってますね。ギズモードの記事も含めて新しいiPad mini登場のニュースにはポジティブな反応が本当に多い印象です。

というわけでiPad mini3年半ぶりに新しくなりました。見た目はこれまでのものと同じ。だけど中身はしっかり進化しています。

で、その新しいiPad miniと2日間くらいでしょうか、いっしょに過ごしてみました。少しばたばたしていてあまり十分な時間ではなかったですけど、この2日でわかったのは、愛されているiPad miniはそのままiPad miniだってことです。3年半が経ってもそれは変わりません。

好きなところ1. コンパクトな軽々デザイン

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軽々持ち出せて、軽々使えるってとこが、iPad miniのこれまでと変わらずいちばんいいところです。miniを使ったあとにぼくが普段から使っている11インチのiPad Proを見ると「でか‥‥」と思わず声に出たくらい。

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この写真は、要りますっ。

名前のとおりminiなサイズのiPad miniは、重さが300.5g(Wi-Fiモデル)で厚さは6.1mm。真夏にはブンブン振ってうちわの代わりをしたことがある人も多いと思います。横幅は13cmくらいでふつうの食パンよりもちょっと大っきいくらい

あと、Wi-FiがないところでもiPhoneみたいに気軽にインターネットができるように、本体のなかに最初からeSIMが入っています。このeSIM対応は今回のモデルからで、設定アプリの中からプロバイダと契約すればすぐにインターネットに接続できます。らくらく。自分で用意したnano SIMカードも使えますよ。

好きなところ2. きれいなディスプレイとすごいパワー

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miniじゃない美しさとパワーがminiなサイズに収まっている。これがiPad miniを愛してる人たちからの愛されポイント。

7.9インチのきれいなRetinaディスプレイはこれまで上位機種にしかなかったものにグレードアップしました。正確に色が表示できるようになったり、iPadを使ってる場所のあかりの色にあわせて人の目から見たときに自然に見えるようにするTrue Toneに対応したりもしました。

チップも最新世代のiPhoneと同じA12 Bionicになって、パフォーマンスはこれまでより3倍、グラフィック性能は9倍もよくなりました。そのおかげで3DゲームやARアプリもサクサク動きます。

どのくらいの実力なのか知るために、まずためしに『ファイナルファンタジーXV ポケットエディション』を動かしてみたら、30fpsなら「最高画質モード」に設定しても目立った処理落ちもなくスムーズに動きました。60fpsだとさすがにひっかかりましたが、これだけ動けば問題ないでしょう。

次に目の前にピアノが現れるARの『Piano 3D』、ブラシでAR空間全体に絵が描ける『3DBrush』もやってみましたが大丈夫。それどころか全然余裕で動きました

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ならばならばと、まだBetaですが画像加工アプリの『Pixelmator Photo』を使った写真のレタッチ!……これもぐいぐいいけます。色彩のカーブを細かく設定したり、ワンタップでマシンラーニングのライブラリにお任せていい感じに加工したり、ちょっと余計に写り込んじゃった通行人をちょちょっといなかったことにしてもらったり、負荷がかかりそうなことをやってみたんですが、へっちゃらでした。ボディが熱くなるようなこともなく。

新しいiPad miniも、これまでiPad miniが愛されてきた理由をしっかり押さえたiPad miniに仕上がっています。これは間違いありません。

でも、なんだか「君は君のままでいいからね」ってそれをそのまま受け取ってないかって気持ちもあります。何か新しいものも見たいなあって。そこに明確な新要素としてiPad miniに追加されたのが、Apple Pencilのサポートです。

Apple PencilはiPad miniをどう進化させるか

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iPad miniって気軽に何かを見せることはすごく得意。コンパクトなサイズもディスプレイもパワーもほとんどそこに活かされています。一方でコンパクトゆえに何かを細かく操作したり入力することは、大きなディスプレイのiPadのほうが得意です。

ですが、新しいiPad miniではmini史上はじめて細かく何かを描いたりポインティングできるApple Pencilが使えます。iPad Proで使える最新の第2世代ではなく、第1世代のものとはいえ、筆圧と傾きの検知、Lightningでの急速充電などの基本性能は高いものです。

これまでコンパクトゆえにビューワーの要素が強かったiPad miniにインプットデバイスとしてApple Pencilが加わることで、9.7インチ以上のiPadとはちがったスタイルが生まれるかもしれません。例えばイラストレーターがこれまで以上に気軽にスケッチができたり、手帳は手書きで書き込む派のひとやA5くらいの大きさにこだわるひとがデジタルに移行したりとか。

でも、そういう期待があるからこそ、Apple PencilはiPadとセットで持ち運びやすい第2世代に対応してほしかった! これは第6世代への期待も込めて。

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さいきんは11インチのiPad Proだけで仕事してみるときもあるけど、MacBookとiPad miniの組み合わせもApple Pencilがあればアリな気がしてきました。

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