これはゾワる。iPhoneのLightningポートの中から出てくる出てくるホコリの塊

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  • author Justin T. Westbrook - Gizmodo US
  • [原文]
  • 塚本 紺
これはゾワる。iPhoneのLightningポートの中から出てくる出てくるホコリの塊
Photo: Justin Westbrook(Gizmodo US)

いやー! 見たくないけど見せて!

米GizmodoのJustin Westbrook記者は半年ほど、iPhoneのLightningポートの調子の悪さに悩まされてきました。ヘッドフォンが認識されない、充電ができない、といった具合です。まだ3年しか経ってないのにまた高額を払って新しいデバイスを買わないといけないのか...と悩んでいたある日、神のお告げのような朝がやって来たようです。


6カ月ほど前から、そろそろスマホを新しいものに買い替えないといけないなと嫌な思いが頭をよぎるようになってきました。私が持っているのはiPhone 7ですが、購入してから3年ほど。少しずつ充電の調子が悪くなり、Lightning端子のヘッドフォンをついに認識しなくなってしまったんです。ヘッドフォンが使えなくなるというのは私にとっては怒り沸騰の事態です。

しかし新しいスマートフォンを買うために1,000ドルも払いたいなんて全く思えません。もしも払う余裕があったとしても、最新版のiPhoneは私には大きすぎます。そしてすべてがLightningポートでまとめられる、というAppleの決定に3年経った今でも不満いっぱいなのです。

自分のスマホでありながら、気に入らない所はたくさんありますが、そのすべてがLightningポートに起因します。昨年調子が悪くなり始めてからは、私のiPhoneと私の関係は非常に劣悪なものになっています。今振り返ってみると、その兆候はカリフォルニアからニューヨークへと戻った時のフライトでの出来事に見出すことができました。

事態は過去のフライトにさかのぼる…

飛行機の機内ではラップトップの充電が切れてしまい、映画などの機上エンターテイメントもありませんでした。そのため、Lightningイヤフォンをスマホに挿して残り数時間のフライトをリラックスして乗り過ごそうというのが私の計画だったのです。しかし私がCiaraの『One, Two Step』を再生したとたん、iPhoneのスピーカーから爆音で再生され、私の近くに座っていた乗客たちを飛び上がらせてしまいました。恐怖です。しかもイヤフォンはちゃんとささっていたのに、です。

10分ほどイヤホンを抜いたり挿したりと繰り返したものの、諦めてふて寝をすることに決めました。私の人生のふて寝歴の中でも一・二を争う不快なふて寝でした。今となっては『One, Two Step』を心穏かに聴くことは不可能な身体になってしまいました。これはついにAirPodsを購入する時期がきたのか、とさえ思ったのです。

と思ったら例の充電問題が起き始めたわけです。コードを差し込むと充電が開始されたマークは出るものの、デバイス自体を置くと、コードが抜かれたと表示されるんです。なんとまぁイライラする問題です。

そして数カ月にわたり、この対処法を開発することになりました。それはiPhoneを縦に立ち上げた状態で置くことで、自重でコードがしっかりと差し込まれた状態でキープするというもの、もしくは第三者パーティによるバッテリーケースを充電して、それを使ってiPhoneを充電するという回りくどい方法でした。生活を快適にしてくれるiPhoneであるはずなのに、これは非常にストレスが溜まります。しかしこの中途半端な対処法があったことで、大枚をはたいて新しいiPhoneを購入するという究極の解決策を実施するには至らなかったわけです。

時はきた

そして今朝です。アラームは7時にセットしていたものの、なぜか5時半に目が覚めてしまいました。まだあと1時間半は寝れる状態であるにも関わらず、携帯を見始めてしまうのが私の性格です。この世界は、私に何かをこの1時間半の間に発見するよう、メッセージを送っているに違いない、と信じたのです。そしてコードに差し込まれたiPhoneが一切充電されておらず、バッテリー残量が20%で留まっていることを発見したのです。

こんな一日の始まりがあるでしょうか。ストレスが一気に頂点に達した私は一体、Lightningポートの何が問題なのか調査することにしました。1時間半の余裕があるわけですから、安心です。

長い間、接続のための部品が経年劣化などですり減ってしまったことが原因なんだろうな、と私は勝手に想像していたのです。数カ月前には、一度クリップを使ってポートの中をいじってみるということもしました。その時は何も改善されず、何かが故障しているのだな、と諦めてしまったのです。

しかし今日はしっかりとポートの中を光で照らしました。そうすると中に何かが詰まっているのがはっきりと見えるではありませんか。早朝で頭がまだ回っていない危険な状態で、私は「ポートの中に詰まっているものを取り出せる細い突起物」を考え、そして思いついたのが「釘」です。そうです。釘です。金属です。危ないです。しかし早朝だったのです

釘をつまみ、ポートの中を引っ掻いてみた結果、飛び出してきたのがこれです。

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Photo: Justin Westbrook(Gizmodo US)

別に私は自分のことが特に頭が良いとは思っていませんが、この出来事は自分をこれまでになく謙虚な気持ちにさせてくれました。この半年ほど、1,000ドルも払って新しいデバイスを購入するべきかと検討していた原因が、穴につまった糸くず・ホコリの塊だったのです。いやー、奢ることなかれです。

しかし結果としては問題が解決できたのです。釘の尖った先端部分を使うことで、ポートの中から出てくる出てくる。まるでウールのセーターを着ていたかのように糸くずの塊が出てきました。とてつもない量です。3年分です。まるでウールのセーターしか着ない人間のヘソの穴を長年掃除しないという実験をした結果か、とツッコミたくなるレベルの量でした。

私は窓際に立ち、陽の光をポートの中に注ぎながら、指先につままれた細い釘を使って少なくとも1分は掃除をしていたでしょう。次々に出てくる汚れに驚き、私の口は開かれたままでした。

ここまで読んで、もう皆さんもウズウズしているに違いありません。そうです、今がその時です。iPhoneのLightningポートがこんまりメソッドを必要としていたなんて誰が予想できたでしょうか。同僚によると、Apple Careの中では、この掃除のためのブラシを常備しているロケーションすらあるそうです。

もしも自分で掃除したいと思った人は、何か小さい物、そして当然金属ではないもの(木製やプラスチックの爪楊枝など)を使うほうが100倍賢い判断だと言えるでしょう。

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Photo: Justin Westbrook(Gizmodo US)

まるで失望と驚き、興奮と感嘆のジェットコースターのような体験から少し落ち着いた後には、自分はもしかして非常に不潔な人間なのだろうか、と自省をせざるを得ませんでした。しかしホコリの塊を取り出す作業はなんとも解放的な感覚であったことは間違いありません。そしてすぐに、私は充電ケーブルへと走り、1年間感じたことのなかった、充電の喜びを噛み締めたのです。

考えてみると、あれだけ詰まっていたのも不思議ではありません。常にポートは開かれた状態でデバイスはポケットに突っ込まれていたわけです。もともとケースはミニマル、もしくは一切無い、というスタイルです。そして実際に充電ケーブルを差し込みはベッドの中で行なわれていましたから。ー糸くずの温床です。

もしもショッピングモールやアップルストアの近くで時間つぶしをしないといけなくなった時には、Lightningポートを掃除するというオプションがあることを知っておくと良いでしょう。「なんだこいつは」と変な目で見られるかもしれませんが、掃除と時間つぶしを一石二鳥で行えることに比べたらなんでもありません。この早朝の出来事ほど、人生の意味を激しく揺さぶられたことはありませんでした。

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