ロンドンの博物館は芸術作品を3Dスキャンしてデータを分析・保管する

  • author 岡本玄介
ロンドンの博物館は芸術作品を3Dスキャンしてデータを分析・保管する
Image: Fresh Gadgets

もちろん3D印刷もしちゃう。

ロンドンにあるヴィクトリア&アルバート博物館では、3Dスキャナーを使って、立体造形作品のスキャン・データを分析・保管しているそうです。

アイロンのような手持ちのスキャナーからチカチカ光が放たれ、複雑な模様と天使の飾りがついたフラスコ型ボトルが画像データに変換されていきます。

Video: Victoria and Albert Museum/YouTube

動画の説明いわく、スキャンされたのは、博物館が1851年のロンドン万国博覧会にて購入した銀とガラスのフラスコなど、23個のオブジェクトとのこと。データは3D印刷機に贈られ、色のついた糊で8時間かけて、石膏の粉の中に印刷されます。従来のような職人による複製ではなく、手で触らずともコピーが作れてしまう時代になったわけです。

しかしこんな便利な技術が存在するのであれば、使わないテはありませんよね。そして、かつてイスラム国ISISがイラクの歴史的彫刻や、シリアの世界遺産などを破壊してしまったこと、さらにはいつ未曾有の自然災害などに見舞われるかという危険性をふまえると、こうしたデータを残しておくことが、アートの保存に役立つのです。ついでに、他所の美術館に貸し出すときは、代わりに3D印刷したものを展示しておけば何もないよりマシかもしれません。

ちなみにこの博物館には、人類5,000年の歴史から230万点を超える作品の恒久コレクションを収蔵しているとのこと。もし全部をスキャンしたら、大変な労力になりそうですね。

Source: YouTube via Fresh Gadgets, V&A

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